僕は新卒入社した会社をすぐに辞めて起業したのですが、かれこれ5年ほどの月日が経ちました。
主にWEBメディアの運営だったりコピーライティング、マーケティング分野に携わってきましたが、事業のひとつとして「起業家(志望の方も含め)の教育事業やコンサルティング」をしていることもあり、「起業したいです!!」という熱意を持った方にたくさん出会い、その中の数割の方とは実際に顔を合わせたお付き合いもしてきました。
今ってモバイルテクノロジーの恩恵で、誰でもどこでも情報を受け取り、情報を発信し、価値を生み出すことができるようになりました。
その結果、起業のハードルも下がり、会社を辞めて縛られずに生きていくことが容易になりました。
今という時代ほど、働き方の選択肢が増えて独立起業が容易になった時代はないと思います。
ただ、やっぱり起業して上手くいく人と、そうじゃない人ってハッキリわかれるわけで、正直なところ起業に向いてない人とか、起業しないで組織に雇われて生きていく方が良さそうな人っているんです。
そして、それは才能とかスキルとか頭の良さとかではなく、基本的なマインドセットの問題だったりするわけです。
もちろん自分を変えるのは難しいので、無理して痛みを伴う変化を起こそうともしなくていいとは思います。会社に雇われて幸せだったらそれはそれでいいと思うし。
ただ、それが嫌で、どうしても起業して成功して今の状況を変えていきたいんなら、まずは変えるべきところを変えた方がいいです。
今回は、独立起業した5年間で、数100人規模の様々な起業家志望の方と出会い、コンサルティングをしてきた僕が考える「独立起業してはいけない人」、「起業に向いてない人」の特徴や性格をお伝えしていきます。
完全に独断と偏見ですが、だからこそ読んでみる価値はある…はずです。
礼儀正しさのカケラもない
一般的なマナーですよね。
これがないと普通に人から嫌われます。
悪気があるとかないとかじゃないんです。それをやられた(言われた)相手がどう思うかっていうのが全てなんです。
結局のところビジネスって相手にエネルギーを与えて人と人との関係性を良くするものであるべきだし、お金を稼ぎたいんだったら、まずは信頼を貯めないといけないわけです。だからナチュラルに人から嫌われる言動をとっちゃう人は起業家としては致命的。
やる気があるかどうかよりもまず、最低限の礼儀やマナーが大事だし、それがないと誰からも応援されません。
思考が全部自分中心
礼儀やマナーについてアドバイスを受けた時に「そういうつもりじゃなかったのに…」みたいに言う人って意外と多いんですよ。
だけど、あなたがどういうつもりだったかってマジで関係ないんですよね。
どうしてもビジネスで成果が出ない人って発想が全部「自分自分」で、話を聞いていても、とにかく自分の話がやたらと多すぎるんです。
逆に順調に結果を出していく人って、自分の話をするよりも人の話を聞く割合の方が多い。コンサルをしていてもそうで「自分の話を聞いてほしい人」よりも「他人の話(僕とか他の人の事例とか)を聞く人」の方がハッキリ言って伸びていきます。
ずっと自分中心の思考から抜け出せなければ、新しい学びとか成長とも縁がなくなってしまうので注意が必要ですね。
Dワード(言い訳)が多い
Dワードとは「でも」、「どうせ」、「だって」の3つの言葉です。
人から有益なアドバイスをもらっても「でも…」とか「どうせ…」とか「だって…」って返しちゃう人ってたまにいますけど、それでは新しいことを学ぶ意味ってなくないですか?
それにアドバイスをする側の立場に立って考えてみればわかると思いますけど、せっかくアドバイスしても「でも私はこう思うんです」とか「どうせ私にはできません」とか「だって私ってこうだから」とか言われたらどうでしょう。もうアドバイスする気がなくなりますよね。
結局のところDワードを使いたがる人も過去の自分に執着しすぎってことになりますけど、良質な学びを得られなくなったり、人から良く思われないのは起業家として致命的なので、最低限の素直さは不可欠だと思います。
できない理由を最初から言えてしまう。
自分で起業してビジネスをしたい、頑張りたい。
そんな決意表明をしてくださる方はたくさんいますが、中にはなぜか様々な言い訳をセットで伝えてくださる方もいらっしゃいます。
例えば「頑張れるか自信がないけど成功したい」とか「時間がなくてパソコンも得意じゃないけど頑張りたい」とか。
でも、それってあえて口に出す必要って僕はないと思っていて、結局のところ成功できないかもしれない未来に対して予防線をはっているだけなのではないだろうかと。
上手くいかなかった時の言い訳を事前に口に出すことで、本気になれない自分を守ろうとしているだけではないかと思ってしまうのです。
最初から言い訳を前提にしていたら、本来できることもやれなくなってしまいます。できない理由じゃなくて「どうしたらできるか」を考えましょう。
完璧主義を言い訳にしてしまう
あなたの周りにやたらと「私って完璧主義だから〜」と言っている人はいませんか?
自分が行動しないことを正当化するために「完璧主義」という言い訳を使う人は多いです。完璧に準備して完璧に勉強して完璧に設計図を作ってからじゃないと行動ができない。
でも、本当に自身の行動を完璧にしたいのであれば、「仮説を立てて行動を起こして結果を検証して…」という繰り返しが大事ですよね。何も行動を起こさずして完璧に到達することはハッキリ言って不可能です。
結局のところ、起業して成功するためにはアウトプットありきなので、まずは行動を起こして、その行動の結果から学んでいくべきです。
主体性がない
言い換えると「他者依存心が強い」ということになりますが、起業すると何もかもが自己責任になりますし、会社の看板ではなく自分の価値で仕事をしなくてはいけません。
自ら行動を起こして失敗しても「自己責任」になりますし、困っているときに誰かが助けてくれる保障もありません。(というか、まずそんな保障はないという前提を持っておくべきです)
自分のビジネスにも関わらず、すぐ人のせいにしたり、主体性を持って取り組めない人は、そもそものスタートラインにすら立てないです。
雇われ人思考(ただ作業量をこなせばいいと思っている)
起業をするということは、雇われてお金を稼ぐというステージから、誰かに価値を提供してお金を稼ぐというステージへと移行することを意味するわけです。
長く働いたから、頑張ったから、たくさん作業をしたからお金が稼げるというわけではないので、そこは勘違いしないようにしましょう。
起業家になるということは、時間給で働くのではなく、あくまで成果報酬として働くことになるので、「たくさん作業すればいいんでしょ?」とか「こんなに長時間頑張ったのに…」という時間給的な考え方は少しでも早く捨て去るようにしましょう。
お金は頑張ったから稼げるのではなく、お金が入ってくる仕組みを作るから稼げるのです。
プライドが高く素直さが足りない
プライドが高い人は自分の成長よりも自分を守ることを最優先した言動を取ってしまうことがしばしばあります。
またプライドの高さゆえに、他人を認めることができなかったり、有益なアドバイスを素直に受け取ることができなかったりする人もいますが、それでは誰からも相手にされなくなってしまう危険性が高いです。
最優先するべきは、マウンティングをしたり自分を守ろうとすることではなく、自分自身の成長です。
自分の成長のためにお金を使えない
お金の使い方にも生きるセンスが出ると僕は思っていて、やはり自分自身の成長のためにお金を使える人は、その費やした額以上の価値を自分のものにできている傾向にあります。
もちろん精神的な安心感を得るためには最低限の貯金はあったほうがいいです。
だけど、常に自分を成長させるためには自己投資は欠かせないし、それを怠ってしまっては起業家として未来はないのではないかと。
お金は様々な価値と交換可能だからこそ、どういうお金の使い方をするのかが非常に重要ですね。
参考:社会人1年目の給料を自己投資に使いまくったら人生が激変した話
孤独な時間に耐えられない
起業をすると精神的な面でも物理的な面でも「孤独さ」を体感することが多くなるはずです。
その孤独さに耐えきれなくて、常に人と会いまくっていたり、ミーティングと称してただ雑談をするだけの場に参加したり…というのは上手くいかない人の典型ですが、孤独な時間があるからこそ人は成長できるものです。
もちろん人と会うことで、新しい学びを得たり、貴重な人脈を手に入れることもあるでしょう。だから人と会う必要が全くないとは言いません。
ただ、常に誰かと一緒じゃなきゃ嫌とか、ひとりの時間が寂しくて嫌って人は起業という道を選んでもあまり上手くいかないんじゃないでしょうか。
感情に左右されすぎる
起業すると自分で判断・決断しないといけないことが大小問わずたくさんあります。
その際に理屈よりも感情を優先しすぎると、あらゆる分岐点において、悪い方を選択してしまいかねません。
一時の感情で冷静な判断力を失ってしまい、取り返しのつかない事態を招いてしまうのは本当にもったいないですが、案外そういう風になっちゃう人ってめちゃくちゃいます(笑)
結局は全て自己責任の世界ですから、起業家として最善の選択を常にできるように心がけましょう。
成功していく人は、あらゆる選択の場において、最善の選択をできる人です。それを踏まえて感情に左右されないようにしたいですね。
他人に感謝できない
結局ビジネスって「人」だと思うんです。
どれだけ頭が良くても、どれだけセンスやスキルがあっても、人から信頼や感謝をされない人はお金も入ってこないし、ご縁も広がっていきません。結果としてビジネスがどんどん衰退していってしまいます。
人間関係は鏡のようだとよく言われます。
誰かに好かれたかったら、まずは自分の方からその人のことを好きになること。誰かに感謝されたかったら、まずは自分から積極的に感謝の気持ちを表現すること。人から信頼されたかったら、まずは自分から人を信頼してみること。
上手くいったら誰かのおかげ、上手くいかなかったら自分のせい。
こういうスタンスでビジネスをやるべきだと僕は教わっていますし、実際にそう考えた方があらゆることが上手くいく気がします。
上で「感情的にならない方がいい」と書きましたが、何かネガティブな感情に思考が支配されそうになったら、まずは今の状況に対して感謝をしてみる。そうすることで、健全な精神状態で良い判断を重ねていけるはずです。
行動力がない
行動を起こすのって確かに大変です。
特にそれが自分にとって全くの新しいことだったら尚更です。エネルギーめっちゃ使うし、精神的にも体力的にもかなりキツイと思います。
何かを始めようと決意した人の中で、果たして何割の人が実際に行動を起こすのでしょうか。
その中で1週間継続できる人は何割でしょうか。
3年後に継続できている人は何割でしょうか・・・。
結局のところ行動を起こさないと何も始まりませんし、ちゃんと行動を起こして実践を重ねていけるだけで、それが偉大なる差別化になるのです。
ほとんどの人が行動を起こすことなく外野から野次を飛ばしたり批評家ぶった態度を取っているだけ。そして人生は何も変わらない。
実際に行動を起こすことで、そんな「その他大勢」の人から簡単に抜け出すことができますよ。
人から学ぶ意欲が薄い
「起業する」とか「フリーランスで生きていく」という道を選択する人に多いのが、「全部自分の力でなんとかしなくちゃ」と焦って自分の殻に閉じこもってしまうパターンです。
確かに自己責任マインドや主体性はとても大事ですが、それと自分の世界に閉じこもるのは全くの別物だし、他者に価値を提供し続けられる自分になるためには永続的な成長が必要不可欠。
そして「成長」とは自分の枠組みを超えた部分の学びが不可欠なわけで、自分の世界に閉じこもっていても、自分の価値を最大化することはできません。
だから、どんどん自分よりすごい人から積極的に素直に学んで、自分が今まで持ってなかった知識とか情報とか考え方とか感覚をインストールしていくべきなのです。
人から学ぶ意欲が薄い人は、それはもう「私は成長意欲が薄いし、自分の価値を伸ばしていく意識がないですよ」って言ってるのと同じなので、やはり起業家としては不向きと言わざるを得ないですね。残念ながら。
最後に
色々と書いてきましたが、最も重要なことって、この記事を読んで何を考えるかだと思うんですよ。
ぶっちゃけ、ここに書いたことって変えようと思えば、その瞬間から変えられることばかりです。
仮にあなたがこのどれかに該当していたとしても、「あ、今のままの自分じゃダメなんだ。よし今この瞬間から変わってみせるぞ」と思えばいいだけの話です。
逆に言えば「あ、当てはまる項目が多すぎるから自分はダメなんだな。よし諦めよう」となってしまうのは、まぁそれまでだったんだなということ。
本気で人生を変えたいとか起業したいという気持ちがあるなら、自分への執着を捨てて自分を変えていこうとするのは当たり前なわけですから。
ということで、普通に「自分を変える勇気」さえあれば、それで十分じゃないかと思います。今って歴史上最も起業しやすい時代ですから。
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