普段ブログ運営に関する情報発信をしていると、「トレンドブログと特化ブログはどちらが初心者にとって稼ぎやすいですか?」みたいな質問をかなりの高確率でいただきます。
個人的には「本質的なところはどっちも変わらないし、好きなようにやればいい」とは思います。そもそも「トレンド」も「特化」も定義の仕方の問題で、どちらも「美味しいキーワードで上位表示させて収益化する」という部分は一緒ですし。
「トレンドは絶対稼げますか?
特化ブログのほうが良いとネットで見ました」という相談をよく貰いますが、別に好きな方をやれば良いです。
トレンド、特化、アフィリエイト、YouTube、
どれを選んでもその道で食べている人は山程いる。何をやるかより、要はやるかやらないかだと思うのです。
— YUME (@YUME_lifestyle) 2018年6月16日
こういう意見もありますが、まさしくその通りだと思います。
ただ、この記事を読んでいただいているということは、もう少し詳しく「トレンドブログと特化ブログの違い」とか、収益性や難しさについて知りたいと思うので、今から僕の考えを伝えていきたいと思います。
トレンドブログと特化ブログの違いについて
そもそも「トレンドブログ」とは「トレンドになっているネタについて記事を書いてアクセスを集めましょう」という戦略の元に運営するブログで、取り扱う内容も様々です。
- サッカーのワールドカップに関する記事
- ディズニー映画に関する感想の記事
- 芸能人の熱愛報道に関する記事
- 授業参観のファッションについての記事
- 花火大会の穴場スポットの記事
などなど。取り扱うネタは「アクセスが集まればなんでもいい」です。
どんなネタでも書いていくという点から「ごちゃ混ぜブログ」と呼ぶ人も多いですし、テーマを定めずに好きなことや気になったことを何でも書いていくスタイルのブログは「雑記ブログ」とも言われています。
一方で特化ブログとは扱うテーマを絞って、基本的には1つのテーマに関する記事だけ書いていくブログのことを言います。
- コーヒーに関するブログ
- 天体観測に関するブログ
- 欅坂46に関するブログ
- サッカー日本代表の選手に関するブログ
- アウトドアに関するブログ
また特化ブログは「どこまで掘り下げて特化するか」というポイントもあります。
例えば「アウトドア」に関するブログを作って、その中に「キャンプ」、「登山」、「ダイビング」とカテゴリーを作っていくのもいいし、最初から「キャンプ」に関するブログにしてしまうのもいいです。
参考:特化型ブログにおけるジャンルの決め方|初心者向けにコツを具体例付きで解説
アイドルの特化ブログの中に欅坂というカテゴリーがあるのか、それとも最初から欅坂に絞ったブログにしてしまうのか。
こんな感じで「絞り込みの強度」も特化ブログを作っていく際のポイントになります。
ごちゃ混ぜ(雑記)トレンドブログのメリットとデメリット
ごちゃ混ぜ(雑記)トレンドブログのメリット
ごちゃ混ぜ型のトレンドブログを運営するメリットは、ネタの自由度の高さゆえに「何でも書いていい」点にあります。
ごちゃ混ぜ型のトレンドブログの場合はネタの縛りがないので「これは需要があるな」と思ったネタはどんどん書いていっていいのです。
だから、アクセスが集まると思った記事を書いて狙いが外れた(アクセスが集まらなかった)としても、全然違うジャンルの記事を書いてリカバリーすることができるという点が、ごちゃ混ぜ型トレンドブログの魅力となります。
それは言い換えれば「ブログ全体での失敗という概念がない」ということになりますし、そもそも「ネタ切れ」のリスクもありません。世の中で起きていることすべてがネタになるわけですから。
ごちゃ混ぜ(雑記)トレンドブログのデメリット
強いてデメリットを挙げるならば、記事を書いた時に同じキーワードで専門特化的なブログと競合した場合、特化ブログの記事には検索順位で勝てない可能性が高い点です。
なぜなら、Google(検索エンジン)はより専門性の高いページを高く評価する傾向にあるためです。
例えば、ごちゃ混ぜ型のトレンドブログで「欅坂46の長濱ねる」について記事を書いても、欅坂46の特化ブログが同じようなキーワードで記事を書いていたら、そちらにはなかなか勝てないでしょう。(Googleは「長濱ねる」についてより専門性の高い記事を上位表示させたいため)
だから「絶対にこのジャンルは当たる!」と最初からわかっているジャンルがあり、なおかつそれについてブログ記事をどんどん書きたいのであれば、最初から特化ブログとして運営していくのもいいですね。
特化型ブログのメリットとデメリット
特化型ブログのメリット
特化型ブログは1つのジャンルに特化して記事を書いていくので、ファンがつきやすくなりますし、その結果として「SNSでの拡散が起こりやすい」、「1つの記事を読んでもらった後に他の記事も読んでもらいやすくなる(サイト内巡回率とサイト内滞在時間が伸びやすい)」、「何度も繰り返しサイトを訪問してくれる(リピーターの増加)」というメリットが生じます。
また、1つのジャンルに特化してブログを作ることで、そのサイトはGoogleから「○○(特化しているジャンル)について詳しくて専門性の高いサイト」だと評価されるようになるので、ごちゃ混ぜ型のトレンドサイトよりも検索順位で上位表示されやすくなるという特徴もあります。
特化型ブログのデメリット
ただ、特化型ブログの場合は選ぶジャンル次第では「全くアクセスがこない」ということもありえます。
以前「ミジンコについての特化ブログをやりたいのですが…」という相談を受けたことがあるのですが(嘘のようですが実話です)、ミジンコについて特化ブログを作ったところで、ほとんどアクセスは来ないと予測できますよね。
またジャンルを絞ると、その分だけネタ選定やキーワード選定の自由度も狭まるので、記事を書けないことに悩むリスクもあります。
初心者にオススメなのは特化ブログよりもトレンドブログ
結論から言うと、ブログ初心者の方にオススメなのはジャンル特化型のブログよりも、ごちゃ混ぜ雑記型のトレンドブログです。
まずは色んなジャンルで記事を書いていくメリットとしては以下の3つがあります。
- ネタ選定をミスってアクセスが集まらないというリスクを減らせる
- どんなジャンルのネタにアクセスが集まるか実体験として学べる
- 実際にブログで稼げるという感覚や自信を得られやすい
だから、まずはジャンルごちゃ混ぜのトレンドブログで成果を出して、「こんなネタって意外とアクセスが集まるんだなぁ〜」とか「需要があると思ったけど、このネタは意外と来なかったな〜」とか経験値をたくさん積んでほしいと思います。
1つのブログで稼ぐことに拘りすぎるのではなく、将来的に安定した成果を出し続けるために「経験値」や「アイデアの引き出し」を増やすことを踏まえると、本当に初心者の頃はまずは色々と書いてみる方が効果的に学べますので。
ごちゃ混ぜ型トレンドの経験を特化サイト運営に活かそう!
まずはごちゃ混ぜ型のトレンドブログで成果を出すことが初心者の方にオススメだとお話ししましたが、ブログを運営していく中で「アクセスが集まりやすいジャンル」や「意外と需要の大きなネタ」、あるいは「ASP案件の成約に繋げやすいジャンルのネタ」が肌感覚でわかっていくはずです。
そうしたら、そのジャンルについてどんどん掘り下げて記事を書いていって、ごちゃ混ぜトレンドと特化の中間的でもある「半特化ブログ」のようにブログを育てていくのもいいし、新しく特化型のブログを作って、そちらで記事を展開していくのもいいです。
今までにも「ごちゃ混ぜトレンドブログ→特化ブログ 」と展開していった例をあげても、KPOPアイドルの専門ブログ、米朝関係の考察ブログ、新車情報ブログ、ドラマの衣装情報ブログ…などなどたくさんあります。
一度ジャンルの枠に縛られないごちゃ混ぜスタイルのブログを運営すると、それだけ視野も広がりますし、戦略の幅も広がります。
僕も新しくブログを作るときは「ごちゃ混ぜと特化の中間」みたいな半特化ブログ(僕は「コンセプトブログ」と呼んでます)が多いです。
ぜひ、まずは色々な経験値を積みながらブログで稼いでいき、今後の可能性をどんどん広げていくことをオススメします。