この記事ではブログ記事を書いていくときに必要なライバルチェックについてお話ししていきます。
僕はブログ記事を書くとき、自分が狙ったキーワードで検索をして「どんなコンテンツが上位表示されているか」を必ず確認するようにしています。
そうすることで、検索結果で上位表示しやすい記事を作りやすくなるためです。
昔からあるノウハウ系のサイトで『ブログ記事を書く時は他のサイトのリサーチはしない方がいいです。なぜなら独自性が出せなくなってしまうから』って書かれてて、なんちゅー低レベルなコンテンツなんだと思いましたぜ。
少なくとも、検索意図を掴むためにはライバルリサーチ必須でしょ。
— nozzie (@nozzie10) 2018年4月23日
狙ったキーワードで上位表示されているライバル記事が、自サイトでも勝てそうな要素を含んでいるなら、どんどん狙っていけばいいだけの話です。
また仮にライバル記事がなかなかに強そうな感じでも、上位表示されている記事の中身をいくつかチェックすれば「どんなことが書かれている記事をGoogleが上位表示させているか(=Googleがどんな記事を高く評価しているか)」を知ることができますよね。
それを知らずして記事を書いてみても、特に初心者の場合は「検索意図を満たしGoogleから評価されるような記事」を書くのは至難の技でしょう。
ということで、僕がいつもどんな感じでブログのライバルチェックをしているかを書いていきたいと思います。
ブログ記事を書く時の流れ
ブログ記事を書く時の流れはだいたいこんな感じです。
- キーワード選定
- 上位表示されているライバルサイトのチェック
- 勝てなさそうなら別のキーワードを考える
- 勝てそうならライバルサイトの内容から検索意図をチェック
- 記事本文の構成へ
ブログ記事のライバルチェックと言っても、僕は着眼点が2種類あると思っていて、まずは「検索上位表示できそうかどうか」を把握するためのライバルチェック。
これで「上位表示は厳しいそうだ」と判断するのであれば、そのキーワードで勝負することは避けるようにします。その場合「1」のキーワード選定からやり直しです。
上位表示の可能性があったら、ここで改めて上位表示されているライバルサイトの内容をみて「検索意図」をキャッチするようにします。
それで「何を書けばいいか」をハッキリさせた上で、ようやく記事本文の構成へと移っていきます。
ライバルチェック①:上位表示が狙えるかの確認
上の流れにおける「2」のフェーズにおけるライバルチェックでは、自分が選んだキーワードで検索上位表示が狙えそうかどうかを確認していきます。
ここで「わざわざ記事を書くメリットがありそうだ(上位表示が狙えそう)」と判断したら、そのまま次のフェーズに進めばいいですし、頑張って記事を書いても上位表示が難しそうなら他の穴場のキーワードを狙うようにした方がいいですね。
競合したら厳しそうなライバル記事
まず競合したら厳しそうなライバルを経験則から挙げていくと、こんな感じです。
- 権威性の強いサイト(公式サイトや大手企業サイト、ニュースサイトなど)
- 被リンクやコメント欄、ソーシャル拡散がすごそうなサイト(ニュースサイトやまとめサイトなど)
- 著者の専門性が高そうなサイト(YMYL分野など)
- 特化性の強いサイト(自分が雑記やごちゃ混ぜ型のブログなら)
また、自サイトよりも運営歴が長かったり記事更新数が多かったりしてドメインパワーが遥かに強いと思しきライバルサイトには、なかなか短期間で追い抜いて上位表示させることは難しいでしょう。
もちろん質の高いコンテンツを作り、ソーシャル拡散などを試みることで、時間差で上位表示させることはできなくはありません。ただその場合は検索キーワードがロングレンジでないと「上位表示できた時には検索ボリュームが激減している」という事態になりかねないので注意が必要です。
上位表示させやすそうなライバル記事
一方で検索結果で表示される競合がこんな感じだったら、上位表示も比較的狙いやすくなります。
- キーワードがタイトルに含まれていない記事
- Yahoo!知恵袋などのQ&Aページ
- 同じサイト内の記事が複数個あるケース
- 極端に文字数が少なかったり質が悪い記事
- PDFのリンク
なお「キーワードがタイトルに含まれていない記事」ですが、類似性の強いキーワード(検索意図が被っているキーワード)を使っているサイトで、上の競合したら厳しそうなライバル記事の条件を満たしている場合は上位表示が難しい可能性も高いです。
また「同じサイト内の記事が複数個あるケース」ですが、Googleは検索ユーザーに対して最適な検索体験を提供したいと考えているわけで「求めている情報へのアクセスのしやすさ」を考慮して検索結果画面の表示を決定していると推察できます。それを踏まえると「同じサイト内の記事が複数個表示されているケース」ってGoogle的にあまり好ましくないのではないかと。
例えば「君の名は 感想」で検索した時って、できるだけ色んな人の感想を表示して欲しいですよね…?
このようなケースは検索でも上位表示させやすいので、ぜひ積極的に狙っていきましょう。
ライバルサイトの強さと検索ボリューム
なお、当然ながら「ライバルサイトが多い(or 強い)」ということは、それだけ「このキーワードは美味しい」と思っているライバルが多いということを意味します。
したがって、基本的には「ライバルがいなくてガラ空き」ということは現時点での検索ボリュームは大きくない可能性も高いです。
ただ、以下の場合は「ガラ空きのキーワードでも狙う価値が大きい」ことを意味するので、ぜひ積極的に狙ってみてください。
- 新しく生まれた新規キーワード(or キーワードの組み合わせ)なため、まだライバルが出揃っていない場合
- これから検索ボリュームが増えるであろうキーワード(or 組み合わせ)を事前予測する場合
- 単純にライバルが奇跡的に不在なだけで実は需要が大きい場合
- 仮に検索ボリュームが小さくとも売上に繋がりやすいキーワードな場合
1つ目の「新規キーワード」と2つ目の「キーワードの事前予測」ですが、例えば人気アーティストがファンクラブ限定のライブで新曲を披露した場合、その直後にその曲名をキーワードにして記事を書いておけば、1と2の条件が満たせますよね。
3はわかりやすいから置いておくとして…。
4つ目は例えば物販成約型のアフィリエイト案件を狙う場合や、メルマガのリスト獲得、自社商品の資料請求などを成約したい場合なんかは、仮に検索ボリュームが小さくても、ターゲットのコンバージョン率が高くなるようなキーワードを狙えば、労力対効果も大きくなります。
ライバルチェック②:検索意図の把握
ここまでの段階で「このキーワードで狙おう!」と決めることができたなら、次はライバル記事をチェックすることで、検索意図を把握していきます。
ライバル記事から検索意図を把握する
検索で上位表示させるためには「ユーザーにとって良質な記事(訪問してよかったと思ってもらえるような記事)」を作る必要がありますが、「良質かどうか」を判断する際の基準の一つに「検索意図(ユーザーが検索する理由)を満たしているかどうか」があります。
検索意図を把握(類推)して検索意図を過不足なく満たしているようなコンテンツを作ることで、ユーザー的にもGoogle的にも良質なコンテンツを作ることができます。
検索結果画面で1ページ目に上位表示されているサイトをいくつか見て、どんなタイトルなのか、見出しタグにはどんなキーワードを用いて記事をどのように設計しているのか、どんな内容をどれくらいのボリューム感で書いているのか、どんな共起語が記事内で使われているのかなどを確認していきます。
もちろん、上位表示されている記事を見ただけで検索意図を完璧に把握するのは難しいです。
ただ、上位表示されているということは、現時点でGoogleが高く評価しているコンテンツであるとも言えるので、上位表示されているサイトを見て「上位表示されているサイトの共通点を自分の記事にも加えていく」という視点は大切にしてみてもいいですよね。
狙ったキーワードがタイトルに含まれていない記事ばかりのケース
狙ったキーワードがタイトルに含まれていないケースについては「上位表示されている記事を見て検索意図を推察」という作戦が難しくなります。
そういう時は、自分で「このキーワードは検索意図が近そうだな」という類似キーワードで検索をしてみて、類似キーワードで上位表示されている記事をチェックして検索意図を類推していくといいです。
例えば、Aという新商品についての記事を書くとして「A 効果」というキーワードを使って書かれた記事が存在しない場合、「B(同ジャンルの定番商品の名前) 効果」と検索してあげると、そのジャンルの類似商品の検索意図を推察することができますよね。
このようにすれば、参考になるライバル記事が存在しない場合でも、検索意図を類推することは可能になります。
ブログ記事のライバルチェックについてまとめ
検索結果で上位表示させるためには「ライバルチェック」が重要だと聞いたことがあるかもしれませんが、
- そのキーワードで記事を書くかどうか決めるためのライバルチェック
- 検索意図を推察して記事に書く内容を決めるためのライバルチェック
と2種類のライバルチェックをしてあげることで、より上位表示がしやすくなります。
ブログは適当に思ったことを書き綴るだけでは効果が出ないので、ぜひ僕のやり方も参考にしていただければ幸いです。