常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクション【アインシュタインの名言】

常識

常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである。

偉人、アインシュタインが語ったとされるその名言を初めて目にした時、今まで抱えてきたモヤモヤが一気に晴れ渡り、その結果として心に大きな空洞がポッカリと空き、大きく空いたその入れ物には自分で自由に好きな発想を入れてもいいんだという、一種の希望のようなものを感じることができました。

つまりは、なんかよくわからないけどエネルギーが一気にみなぎってきたのです。

常識的に考えてそれは無理でしょ。

なんでも普通がいちばん!

なんてことを言ってくる人はとても多いですが、その度に僕は『常識ってなんだろう?』とか『普通って何だろう?』という気持ちが少し湧いてはきたものの、自分自身がみんなの言う『常識』や『普通』という感覚にとても馴染んでいたためか、特にそれに対して意義を唱えることはありませんでした。

ただ、みんなの言う常識や普通とやらが自分を救ってくれるわけではないらしいと気づいた社会人1年目の時、控えめにいっても『すがるものがなくなってしまった』ような状態になってしまった僕は、『世界が変われば常識も変わるわけだから、自分を幸せにしてくれる常識が蔓延る世界を選べばいいのでは!?』なんて思い、行動に移すことにしました。

その結果、今までの常識や普通とは程遠い生き方を選択することになったのですが、結果的にすごくよかったと思っています。

思うに、常識や普通という概念に縛られすぎて、自分を自分で苦しめている人って結構多いのではないでしょうか。そういう方にとって、この記事が少しでも支えになったり、希望を感じるキッカケにでもなっていただけたら嬉しいです。

目次

常識は18歳までの偏見のコレクション

パッと『常識』と聞くと、どのようなものが思いつくでしょうか。

  • 大人になったら会社員になってできるだけ長く働くべき。
  • 自分よりも目上の人の意見には従うべき。
  • 何かを始めたら簡単にやめてはいけない。
  • 女性は家で家事をして夫を支えるべき。

挙げ列ねようと思えばいくらでも列挙できますが、どうしても前時代的な主張ばかりが並ぶような気がします。

アインシュタインは『age eighteen(18歳)』という言葉を用いていますが、人はどうしても生きていくうちに『自分の主観=世間の常識』と結びつけて、自分を正当化したがるようになるんだと思います。世間や社会を味方につけた方が個人の意見に責任を感じなくてもよくなりますからね。

だから、特に18歳というわけでもなく、20歳をすぎてから、30歳をすぎてからの価値観に縛られることもあると思いますが、

  • 10代までにインプットしたことは脳に定着しやすい。
  • みんな同じような方針で教育を受けるため洗脳しやすい。

という点で『18歳』という数字にはそれなりの意味があるんじゃないなーとも感じます。

『常識』とは多数派の理論

アインシュタインの名言に似ていますが、楽天CEOの三木谷浩史さんもこのような発言をされています。

常識とは多数派の理論にすぎない

『常識』を常識たらしめるものは、数の暴力というか、『そう思っている人がたくさんいる』という点にあるのではないでしょうか。

ただ、多数決で出た答えが絶対的に正しいわけではないですし、そもそもこの世の中に『絶対的に正しいこと』なんて存在するのでしょうか。

だから別に常識が正しいわけでもないし、常識に外れたことをするのが悪いことでもないし、常に自分が多数派にいなければいけないわけでもないのです。

『自分が多数派にいる』という感覚は、もしかしたら自分に自信を与えてくれるかもしれません。何を信じていいかわからない世の中を生き抜く支えになるかもしれません。ある人にとっては自分で考えることを放棄するための都合の良い言い訳になるかもしれません。

だけど、僕は自分で考えて出した結論以上に拠り所になるものはないし、安直に常識を当てにする生き方は『思考の自由』を奪ってしまうと思います。

多数派の意見に縛られて不自由な生き方をしている人は多いわけで、まずはそこから抜け出してみることで、より自由な発想や生き方が生まれてくるのではないでしょうか。

場所が変われば常識は変わる

そもそも、生きる場所が変われば、それに応じて常識も変わるものです。

  • 欧米では家の中でも靴を履いたまま
  • 韓国ではご飯を残すのが礼儀
  • イスラム圏の国ではお酒はNG

などなど。列挙したらキリがないですが、生きる社会が違えば、それまでの常識が通用しないことなんて多々あります。

社会人でも大手企業の働き方とスタートアップ系企業での働き方は大きく違ったりしますからね。

ビジネスマンの礼儀である『名刺交換』ですが、最近では次世代のオピニオンリーダーの多くが『名刺なんか不要』と主張していたりしますし。

あ、ちなみに僕も会社を辞めてフリーで起業してからは名刺を持ったことないし必要としたこともないです。

時代とともに常識は変わる

それに時代が変われば常識も変化しますよね。

当然ながら平安時代と今とでは常識も全然違いますし、ミレニアル世代(1990年前後に生まれた世代)とその親世代とでも全然常識は違います。

特に現代ではテクノロジーの発展速度も凄まじく、社会の在り方も大きく変化をしているわけですから、それに伴って『常識』が変わる速度も速くなっていっているわけです。

しかしながら、親は子どもに自分の言うことを聞いてほしかったり、思い通りに動いてほしいわけで、子どもの方も『依存する相手がほしい』ため、親の影響力の大きさから抜け出せない人も未だに多かったりします。

就活など人生の岐路に立った時に顕著になりますが、自分の世代の常識で考え動いている人と、親の世代の常識で考え動いている人の差ってかなり大きいです。本当に、それはもう。

どちらがいいとか悪いというのは人それぞれ価値観の問題もありますが、一つ覚えておかないといけないのは、基本的に世間で主流になっている常識とは旧時代のものですが、それを新時代の常識がいつか追い越していくのは歴史が証明しているということ。

新しきが古きを追い越す瞬間、自分がどっち側にいるのかというのは非常に重要な問題ではないでしょうか。

それに、そんなことを考えるまでもなく、古い常識に縛られて不自由になったり現状に不満ばかり言っているダサい人にはなりたくないというのが僕の本音です。

常識に縛られない方が幸せになれる

生きる場所や時代が変われば『常識』も変わったり、あるいはアップデートされていきます。だから常識に縛られて生きていると、あらゆるシチュエーションで損をしやすくなるし、次第に今いる世界が自分にとって生きにくいものになってしまいます。

しかも、今の時代ってテクノロジーの進化に伴って、どんどん世界が狭くなっていってますよね?

インターネットを使えば海外の人とコミュニケーションを取ったり、海外在住の企業や人と商取引ができたり、どんどん国家間の壁が低くなってきています。

また今という時代ほど変化の速度が速く、そして規模感が大きく、一個人がそれを実感できる時代もないわけです。(過去に起こったあらゆる革命も、支配者レイヤーの変化がほとんどで、一般庶民にとっては変哲のない日々が続いていくだけだったり)

それを考えると、

  • 一個人でも簡単にいろんな場所にアクセスができるようになった
  • 一個人でも時代の変化の大きさや速さを実感せざるを得ない社会に生きるようになった

と言えるわけだし、

場所や時代が変われば常識が変わることを考えると、常識に縛られない方が幸せになれると僕は断言したいです。

今は個人が接点を持てる『社会』が拡がり、複数の社会に身を置かなくてはいけなくなっています。時代の変化も早く、だからこそ常識に縛られるのはハンデでしかないのです。

【まとめ】常識に縛られずに生きていくために

何か新しいことに挑戦したり、新しい世界に飛び込もうとする時、必ずと言っていいほど『過去にこれまで生きてきた世界の常識』が邪魔をしてくるものです。

しかし、新しい世界に生きたいなら、過去の世界の常識に縛られていても仕方がない。なぜなら新しい世界には新しい世界の常識があり、その常識を受け入れないことには、新しい世界で自分の居場所を作るのは難しいからです。

例えば、僕はお堅い日本的な大企業を辞めて、ブログマーケティングを武器に独立しましたが、大企業の組織人の常識と起業家の常識って全然ちがいます。

起業したりフリーランスで成功したいなら、そっちの世界の常識を速く身につけてしまうべきだし、手っ取り早く染まってしまうのが一番です。

そのためには、自分自身が所属しているコミュニティを拡げて、付き合う人を変えていくことをとにかく意識しました。

新卒で入社した会社の上司から、

この会社の人とだけつるむんじゃなくて、色んな世界の人と交流しろ

というアドバイスをもらったこともありますが、どうしても人の思考や価値観は普段一緒にいる人に影響されるものです。

だから、常識に縛られずに生きていくためには、とにかく色んな世界の常識に触れて、自分が実現したいライフスタイルを送っている人の近くに行くことがとにかく大事なんじゃないかと思います。

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである

だからこそ、自分の世界をどんどん拡げて、もっともっと色んな偏見をコレクションしていく。その上で自分が行きたい世界の常識に主体的に染まっていくのが、この世界を効率的に楽しむポイントではないでしょうか。

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