仕事でも勉強でも質を高めるためには『量』をこなすことが最重要です。
なぜなら『量を増やす過程で次第に質も高まっていくから』で、これを『量質転化の法則』と言います。
また1つの作業における質が上がれば、より効率的に仕事や勉強を行えるようになるので、質が高まることで量も更にこなせるようになっていきます。
何事においても、初めから質を求めて量をこなせない人はなかなか結果を残すことができないですし、成長速度も上がっていきません。
何かを始める時には、まずは量をこなしながら、その過程で質を地道に高めていくのが成功の王道ルートです。
量質転化の法則は全ての基本
量をこなしていくことで質も上がっていくことを『量質転化の法則』と言いますが、この法則は勉強や仕事や芸術やスポーツなどあらゆる分野に当てはまります。
また量が増えて質が上がると、1回あたりの量における効率がよくなるので、量をこなす上で必要な時間を短縮させることができます。これによって『質が上がれば量も増える』ことになります。
例えば、僕は元々副業でブログに取り組んでいて広告収入を稼いでいましたが、
- とにかくたくさん記事を書く
- 1記事あたりのクオリティや作業効率が上がる
- もっとたくさんの記事を書けるようになる
という流れを作り、収入を伸ばしていました。
人は皆、子供の頃から『量をこなすことで質が上がる』という経験をしてきているはずです。
- 算数の四則演算
- 縄跳びや跳び箱や鉄棒など
- 漢字や英単語の暗記
このように『まずはできないなりに数をこなしていくうちに自然にできるようになる』経験をしてきたはずなのに、大人になるにつれて、いきなり質を求めすぎる人が増えていくのはなぜでしょうか。
思うに、色々と知恵が回るようになったことで『もっと良い方法があるんじゃないか』とか『できるだけ頑張らずにクリアしたい』という欲が高まってくるんじゃないかなと。
どんなことでも、量をこなすことなしには質を求めることはできません。
まずはしっかり基本に沿った上で量をこなしていきましょう。
参考:仕事を自己流でやる人は結果が出ない!新人や初心者は守破離の原則を守ろう。
予備校のトップ英語講師から学んだ問題集の活用方法
量をこなすことで質が向上していくのは『勉強』においても同じです。
僕が受験生時代に通っていた予備校では、トップの英語講師が『問題集の解き方』について
わからない問題は答えを見なさい。答えを見てもわからない場合は飛ばしなさい
と常々、言っていました。
先生曰く、例えば100ページの問題集の10ページ目にある『わからない問題』で何日も止まっていると、その人は100分の10の学びしか得ることができません。
しかし、その問題を飛ばして、どんどん問題集を先に進めていったとして、仮に100ページの問題集のうち50問を理解できたとしましょう。(残り50問は飛ばした数)。
その場合、その人が得られた学びは100分の50になるので、わからない問題をいつまでも考え続けている人よりも5倍の学びを得ることができるというわけです。
しかも、多くの問題に触れる過程で多くの知識や解放のパターンを習得していくことができるので、その問題集を2巡目する場合は、1巡目よりも多くの問題を解くことができます。今までは答えを見ないとわからなかった問題も自力で解けるようになるし、答えを見ても理解できなかった問題も答えを見たらわかるようになる。
だから、量をこなす人とこなさない人では、最終的に大きな差ができてしまうのです。
量をこなすことで成功経験と失敗事例が手に入る
よく『自分は完璧主義だから…』と言い訳(?)して、なかなか行動量が増えなかったり、初めて取り組むことでも質を重要視しすぎる人がいます。
参考:なぜ仕事の失敗が怖いのか |元完璧主義でプライドが高かった僕が変われた理由
しかし、量をこなさない限り、本当の意味で質が高まることは絶対にあり得ないんですよね。
自分のアウトプットを完璧に近づけたいのなら、とにかく量をこなす過程で愚直に成功体験と失敗体験を繰り返すしかありません。
子供が成長するときもそうですよね。よくわからないなりに色々と動いてみて、上手くいったり周囲の大人に褒められたことは繰り返しやるようになるし、上手くいかなかったり叱られたことは改善したりあるいはやらなくなるじゃないですか。
物事の質を高めるには、あらゆる成功体験と失敗体験を経験し、そこからリアルに学んでいくしかないと思います。
そのためには量質転化の法則に沿って、まずは量をこなしていくことが大事なのです。
起業の成功要因は軸に沿って圧倒的な量をこなしただけ
僕もインターネットを活用して起業して3年以上が経ちますが、よく『秘訣を教えて!』みたいな質問をたくさんいただきます。
もちろん、ビジネスである以上は『どのフィールドで戦うか』という選択はとても重要だし、細かい部分のテクニックをあげたらキリがありません。
しかしながら、何かを成し遂げる近道というのは、結局のところ『ブレない軸に沿って圧倒的な量をこなすこと』しかないのだと思います。
思考停止状態のまま何も考えずに行動だけすればいいというわけではありませんが、量をこなさないと見えてこないものもありますし、その中で上手くいった部分を継続して上手くいかなかったことを改善していくという王道のプロセスに沿っていけば、普通に成功へと近づいていきます。
その部分をショートカットして仮に成功を収めることができたとしても、それは自分の器以上の成果になるわけで、長く続くことはないでしょう。
できるだけ努力をしないで楽をして成功したいと思ってしまう人は多いですが、だからこそ量質転化を大事にして愚直に継続できる人は、それだけで周囲と差別化することができます。
それに最終的に『楽』をするためには、量をこなして質を上げるのが一番ですからね。
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。