メルマガ(メールマガジン)は個人で行うインターネットビジネスにおいても、何か売り物(商品やサービス)を保有する法人の事業においても、WEB領域での売上を伸ばしていくためには必要不可欠なツールであり続けています。
実際に僕の周りでもメルマガをビジネスに取り入れて、個人でも年収何千万円という規模で稼いでいる人はたくさんいますが、メルマガを使った稼ぎ方とはどういう方法があるのでしょうか。
『メルマガで稼ぐ』と聞くと、メルマガアフィリエイトを思い浮かべる人も多いですが、別にアフィリエイトだけがメルマガで稼ぐ方法ではありません。
本記事では初心者の方にもわかりやすく、メルマガを使ったビジネスの方法について解説していきたいと思います。
有料メルマガで稼ぐ
まずはメルマガの購読自体に課金をしてもらうビジネスモデルです。
月額500円で○○についての情報が読み放題!
みたいな感じのやつです。
単純計算で『月額分×読者数』で売上が決まります。
有料メルマガで有名なものは『堀江貴文のブログでは言えない話』や『藤沢数希メールマガジン週刊金融日記』などがありますが、いきなり有料メルマガに登録をしてもらおうと思ったら、メルマガ発行者に相当なネームバリューやブランディングがないと厳しいです。
ちなみにメルマガ配信サービスのまぐまぐ!の発行部数ランキングはこんな感じ。
見事に有名人ばかりです!笑
それにメルマガ登録に課金をしてもらおうと思ったら、めちゃくちゃ高額なプライシングでは登録者数が増えないですし、周りの相場を考慮しても300円〜800円前後が平均です。
メルマガ読者リストを大量に保有できるような有名人なら有料メルマガも大きな収入源として機能しますが、個人で実践していく場合はリスト集客にも限界があるケースがほとんどだと思うので、最初から有料メルマガで稼ごうとは考えない方がいいです。
メルマガは無料で登録を促し、ステップメールでしっかり関係性を構築した上で、メルマガ内で何か商品をセールスしていくことをオススメします。
メルマガ内の号外広告で稼ぐ
メルマガの読者数が増えれば、媒体としての価値も大きくなるので、有料の広告を配信することで広告主から広告報酬を頂くこともできます。
タイトルに【号外】と入っているようなメルマガを受け取ることがあるかもしれませんが、あれは広告主がメルマガ配信者に広告費を払って、自社のサービスや商品を宣伝してもらっているのです。
メカニズムは『視聴率が高いテレビ番組は広告の需要がある』のと同じですね!
だいたい1件の号外広告の相場は10万円〜30万円あたりですが、当然ながらメルマガ読者が多くないと(数万人とか)、宣伝媒体としての価値が弱いため広告主からのオファーも集まらないでしょう。
また単純に考えて、広告ばかりのメルマガを配信していると、読者の信頼残高は下がっていきますし、メルマガ解除件数が増えたり、何か独自の商品をセールスした時の反応が落ちてしまいます。
以上のことを考えて、特にメルマガを配信したばかりで読者数も多くない場合は、自分のコンテンツを配信する場所としてメルマガを活用し、読者との信頼関係を構築することにフォーカスした方がいいですね。
無料オファーで稼ぐ
無料オファーとは『無料の登録』で報酬が発生するアフィリエイトプログラムのことです。
簡単に図で説明するとこんな感じです。
自分のメルマガで、誰か無料オファーを募集している人の案件を宣伝し、登録してもらったら広告主から1件あたり数100円の報酬が発生します。
無料のオファーになるので、成約率が上がりやすい(=収益が発生しやすい)というメリットはありますが、自分のリストを外に流してしまうという点やオファーの内容次第で読者からの信頼残高を劇的に下げてしまいかねないという点がデメリットになります。
号外広告と仕組みは似ていますが、成果と報酬額がリンクしている点が無料オファーの特徴です。
また初心者の段階では号外広告は現実的に難しい(広告主がリスト数の少ないメルマガに広告費をかけたいと思わない)ですが、基本的に無料オファーは誰でもできるものなので、敷居が低いのは確かです。
ただ、僕は上述したデメリットや、もっとメリットの大きな手法の存在を考慮して、無料オファーでメルマガを収益化することは避けています。
メルマガ内で商品を販売する(推奨!)
僕が推奨するのは、メールマガジン内で商品を販売することです。
メルマガに登録してもらった読者さんとの間に信頼関係を築いていき、最終的には読者さんが興味を持ってくれるような商品やサービスを案内して売上をあげていきます。
あなたのメルマガに登録をして読んでくれている読者さんは、少なくともあなたの発信する内容に価値を感じているわけですし、あなたに対してブランディングを感じていることになります。
そんな読者さんに対して、あなた自身が商品やサービスを提供していくことは非常にナチュラルな流れですし、商品をセールスすることで更に読者さんとの距離感を縮めたりファンになってもらうことができます。(基本的に人はお金を払うことで濃いファンになっていきますから)
- メルマガの読者を集める
- メルマガの読者に価値のあるメルマガを配信する
- メルマガ上で商品を販売する
こういうサイクルでビジネスを回していけば、売上も伸びていくし、読者さんとの信頼関係も深まっていくし、面白いメルマガを発信できれば発信力と影響力も高まっていくので、非常に安定して息が長く、かつ爆発的な収益力のあるビジネスの仕組みを持つことができます。
ここからは『何を売るか』と『どう売るか』の2つの観点からメルマガセールスを掘り下げていきます。
メルマガセールスで何を売るのか
メルマガでセールスをする場合、自分の商品を持っているか持っていないかに応じて、
- 自分の商品を売る
- 他者の商品をアフィリエイトする
という2パターンのセールスのやり方を選択していきます。
自分の商品を売る場合
既に自分でオンライン上でセールスできる商品を持っている場合は、それをメルマガで販売していきましょう。
- オンライン教材
- ウェブセミナー
- 個別コンサルティング
- 月額会員制オンラインサロン
自分の商品を持っている場合は、商品設計や値段や商品ラインナップなどを自分で自由に決定できるというメリットがあります。
例えば、今まで10万円で販売していた個別コンサルティングの価格を30万円に設定し直せばそれだけで売上が3倍になりますが、このようにビジネスの自由度と柔軟性が上がることが独自のコンテンツを売ることの魅力です。
そのため、メルマガでビジネスをしていく場合は、最終的に『自分の商品を売る』というステージを目指していただきたいのですが、有料コンテンツを作るのには時間と労力が必要なので、そこは難点と言えるかもしれません。
他者の商品をアフィリエイトする場合
自分の商品を持っていない場合、それを1から作るのには時間がかかります。
その間にオススメなのが他者の商品をアフィリエイトすることです。
自分がメルマガで発信している内容に近い商品や教材をASPから探して(あるいはコンテンツホルダーと直接交渉して)、読者さんに対し案内をして、成約すれば価格の数10%がアフィリエイト報酬として支払われます。
ただ最大のデメリットは何と言っても『値段(自分の売上)を自分で決められない』ことにあるので、最終的には自分の商品を販売できるようにして、アフィリエイトはそれまでの繋ぎか、もしくはメインの独自商品に対するサブ商品と位置付けて、クロスセル(セット販売)に活用していくといいですね。
商品を販売する『意味』は売上を増やすことだけではなく、価値提供を通じて『より濃いファン』になってもらうことも含まれます。
そのため、他者の商品をアフィリエイトする場合でも、独自のサポートをつけたり、購入者用メルマガを自分で書くなど、価値提供を自分自身が放棄しないという考え方も重要です。
メルマガセールスでどのように売るのか
またメルマガ内で商品の販売を行う場合、
- 一括配信メルマガでのプロモーションセールス
- ステップメールでの自動化セールス
の2種類の手法があります。
一括配信メルマガでのプロモーションセールス
一括配信メルマガ(スポットメルマガ)を使用して、メルマガ読者リストに対して一気にセールスをする手法です。
この場合、読者さん全員に同時にセールスをすることができるので、
- バンドワゴン効果を作りやすい(みんな欲しがってるから自分も欲しい状態)
- お祭りのような空気を作り出しやすい(iPhoneの新作、映画公開初日)
- セールスがかかる日にちが基本的にみんな同じになる
- 見込み客の反応を見ながら緻密に戦略を変えることが可能
というメリット(特徴)を活かすことが可能です。
例えば、販売する商品が、同じ日にちに同時にセールスがかかった方が都合が良いもの(クローズドなサロンなど)である場合は、販売日を告知した上でのプロモーションセールスをした方がいいですね。
開始日と終了日と定員があらかじめ決まっているオンラインサロン(クローズドなコミュニティ)を募集する場合は、販売日を決めてしまって、メルマガ読者リストに対して同時にセールスをかけた方が、セールスの成約率やサロンの運営的に相性がいい。
それに対し、個別コンサルティングや教材など、『いつ売っても構わないもの』については、ステップメールの自動化で販売しても問題ない。
プロモーションセールスの場合、全部を手動でやらなくてはいけないので面倒だという点はデメリットとしてありますが、メルマガに対する見込み客の反応を見ながら戦略を変えていけるメリットもあります。
いずれにしても『同時に販売した方がメリットが大きな商品』や『お祭り感を作り出してセールスしたい場合』は、一括配信メルマガでプロモーションセールスをしていくといいですね。
ちなみに僕の場合は、1回のプロモーションセールスで独自コンテンツを販売して3000万円以上の成約を獲得したことがありますが、一回の販売で大きな売上を手にすることができるのもプロモーションセールスの魅力です。
ステップメールでの自動化セールス
ステップメール(登録後から自動でメルマガが配信される仕組み)を使って、特定の配信回の文中に商品販売ページへのリンクを掲載しておくことで、新しくメルマガ登録してくれた読者に対して自動でセールスをする仕組みを整えることができます。
その場合、一度セールスの仕組みを作ってしまったら、あとは何もしなくても収益が発生していくことになります。
もちろん、ステップメール機能を使って自動でセールスをする場合でも、音声通話でクロージングをしたり、メルマガへの返信に対して返信をしてコミュニケーションを取っていくなどして成約率を高めることもできますが、基本的には自動で完結していきます。
上述の通り、いつ売っても構わない商品については、ステップメールで自動化セールスを試みるといいですね。
メルマガで成果を出すために大事なこと
メルマガ読者リストを集める
メルマガでセールスをする場合、実際に商品を購入するかどうか検討してくれるのは、メルマガに登録をしてくれている読者さんです。
したがって、読者数が少なければ、それだけセールスをリーチできる見込み客数が少なくなります。
もちろん成約率を上げたりLTV(生涯顧客単価)を上げたりして、1人のメルマガ読者リストから発生する売上を伸ばすという考え方は超大事ですが、前提となるメルマガ読者数は大いに越したことがないですからね。
参考:LTV(ライフタイムバリュー)とは|フリーランスや個人の起業家のマーケティング戦略への活用方法
メルマガで結果を出すためには、まず読者数をしっかり集めるべく、集客を頑張っていくことが重要です。
自分のメルマガのターゲットになるような人をしっかり集められるよう、やれることは何でもやっていきましょう。
面白くて価値のある発信をする
ただメルマガ読者を集めて、商品を販売するだけでは、なかなか結果には繋がらなくて、日々の発信で自分の価値を感じてもらうことが必要になります。
たまに、送られてくるメルマガのほとんどが売り込み臭が強い人や、セールスの時にしかメルマガを送ってこないような人もいますが、そういう人のメルマガを読みたいとはなかなか思われないですよね。ましてや、そういう人から商品を買いたいとも思われにくいでしょう。(セールスの内容にもよりますが)
日々のメルマガでしっかりと信頼関係を構築し、価値のある発信や面白い発信を届けることで、メルマガ発行者である自分自身に価値を感じてもらえれば、自ずとファンは増え、セールス時の結果に繋がっていきます。
大事なことは、メルマガを発行している自分自身にブランドを感じてもらうことであり、そのためには『自分自身が打ち出す理念や、物の見方や感じ方、思考や感性に興味を持ってもらうこと』が重要です。
まとめ
この記事ではメルマガを使って稼ぐための方法について解説しましたが、最もオススメなのは『メルマガ内でセールスをすること』です。
自分で売り物を作れる場合は、独自コンテンツやサービスを販売すればいいですし、自分で売り物を作るのが難しい場合はアフィリエイトをしたりコンテンツホルダーと提携したりして他者の商品を売っていくといいです。
ただ、最終的には自分自身で商品を売れるようになった方がいいので、売り物になるような自分自身の武器を作ったり、これまでの人生を棚卸しながら武器を発見していくことをオススメします。
また商品をセールスする場合は様々な戦略がありますが、何れにしても大事になるのは『メルマガリスト数を増やすこと』と『面白くて価値のある発信をすること』です。
それを踏まえて、自分自身に価値を感じてもらえるような発信を心がけていきましょう。
また僕のメルマガもひとつの参考事例にしていただけるのは間違いないので、ぜひ下のフォームよりご登録もしてみてください!