会社を辞めたいけど、今自分が辞めたら職場が回らなくなるし、同僚にも迷惑がかかるから今は辞めれない…と悩んでしまって、結局会社を辞められないという経験をした人は多いと思います。実際に僕もそう思ったことが少しはありました。
ただ、こんなツイートもめちゃくちゃ話題になったように、
仕事辞めたいけど自分が辞めたら会社がまわらなくなる…と体調崩してるのに働こうとする系のツイートを見掛けると、馬鹿野郎!!山口達也でさえいなくなってもDASHは続いてんだぞ!!!いち会社員が何を気にするってんだ体を大事にしろーーー!!!と両手で肩を揺すぶりたくなる
— あまおう (@co9ts) 2018年8月29日
特にそんなことは気にしなくてもいいし、そもそも誰か特定の個人がいなくなってしまったらダメになってしまうような組織なんてないんじゃないかと…!
自分が辞めても組織はちゃんと回っていく
TOKIOの山口達也さんを例にしたツイートがバズっていたり、それに対して「島田紳助さん引退後の行列も番組として成立してる」という声もあったり、ハリルホジッチさんを突然解任しても、急造チームの日本代表がワールドカップで好成績を残したように、社会とは誰かひとり欠けただけで回らなくなるものではないんですよね。
もし仮に「特定の誰かが抜けたら回らなくなる組織」だとしたら、それは組織を運営している側に問題があるはずです。
「あなたなんかいなくても代わりはたくさんいるよ?」
なんて言われたらショックかもしれません。
だけど現実的に考えてみてください。自分が抜けたら別の誰かが代わりにそれをやるだけです。
それに、会社における自分の重要度って「行列における紳助さん」「TOKIOにおける山口達也さん」「日本代表における代表監督」よりも大きいかと考えると、気分も楽になるんじゃないでしょうか。
誰かがいなくなっても、別の誰かがそれをやるだけ。本当にそれだけなんです。
辞めた後のことを考えるのは別の人の仕事
そもそも「辞めた後に周りに迷惑がかかるんじゃないか…」と考えすぎても仕方がないというか、辞めた後のことを考えるのは別の人の仕事です。
管理職の上司とか人事部とか、そういう人たちの仕事なわけであって、そこに対して自分が必要以上に悩みすぎたり責任を感じすぎる必要はないと思うのです。
もちろん、引き継ぎのための資料を作るとか、前もって退職の意思を上司に伝えるとか、自分ができる範囲で他者に迷惑がかからないようにするのは大事なことです。
ただ、自分が考える必要のないことまで気にしすぎてしまうと、ハッキリ言ってキリがないですよね。
辞めた後のことを考えるのは、人事部や上司の仕事。そう割り切って考えてしまっても良いのではないでしょうか。
辞めて迷惑がかからない時期などない
でも「今辞めるのは迷惑がかかるんじゃないか」とか「もっと迷惑がかからない時期に辞めよう」と思う人も多いと思うんですけど、会社を辞めて迷惑がかからない時期なんて基本的にはありません。(決算月のバタバタした時とかは、流石に超迷惑だと思いますけど)
いずれにしても、いつ会社を辞めたって周りの同僚には迷惑がかかるんです。
でも、それも数日〜数週間経てば元どおりになっていて、それが元同僚たちにとっての「日常」に落ち着くことになります。
いつ辞めたって周りに迷惑がかかるわけだから、好きな時に辞めればいいじゃないですか。
そもそも「迷惑がかかる」からといって「辞めてはいけない」わけではないし、みんな多かれ少なかれ、他人に迷惑を掛け合いながら生きているわけです。
それに本当に良い組織とは「個人にとっての幸せ」も考慮してくれるものであるべきですから。
社員教育にいくら費やしたとかも気にしなくていい
特に入社1〜3年目の若手のうちに会社を辞めようとすると、上司からこんなお説教を受けるかもしれません。
「お前を育てるために、会社は採用から新人教育までに○○万円かかってるんだ。それは将来的にお前がこの会社に大きな利益をもたらすための先行投資で〜〜云々かんぬん。」
でも、それも耳が痛い話かもしれないけど、気にしなくていいと思います。というか、そんなのを気にしててもしょうがないですし、新卒採用も新人教育も途中で辞める人が出ることも見越して、本社が計画的に行ってることですよね。
先行投資を回収する間もなく若手社員が辞めてしまったら、その社員を採用した人事やその社員の直属の上司の評価が下がるかもしれません。
ただ、その責任はあくまで人事や上司が負うものであって、辞める側が負うものでもないですよね。(アドラー心理学でいう「課題の分離」)
ちなみに僕も同様のことを当時の上司から言われましたが「それくらいの覚悟があって辞めるんだろうな?」という叱咤激励の目的だったと信じています。
人生において一番大切なことってなんだろう?
人生は1回しかない。
仮に2回目や3回目があったとしても、前世の記憶を引き継げないなら、1回しかないのと同じだ。
それなら、自分が本当に大事にしたいことを大事にする方が良くないですか?
確かに会社を辞めれば、多かれ少なかれ他人に迷惑をかけることになりますが、会社側だってそんなのは織り込み済みです。良い組織というのは、ひとりの個人に依存しなくてもちゃんと回っているものです。
もし本当に自分がいなければ回らない会社だったら、そんな会社こっちから願い下げるべきではないでしょうか。
それに良い組織とは、個人の幸せを最大限に応援してくれるものであるべきです。
だから、ちょっとくらい誰かに迷惑をかけても、自分が本当に理想とすべき生き方や働き方を実現するために動き出せばいい。そういう一歩を踏み出すことで、世の中だってもっと生きやすい空気になっていくはずですから。
また、今回お伝えした内容は、全て僕が会社を辞める時に上司から言われた言葉です。
- お前がいなくても会社は回っていく。
- 辞めた後のことを考えるのはお前の役割じゃない。
- いつ辞めたって迷惑はかかる。
- 採用と教育に金がかかってることを忘れるな。
正直、それを言われた時は、すごく感情的になって情けなくなったり怒りを覚えたりしたものですが、今になって思うのは「良い上司に出会えてよかったな」ということだけです!