新卒で就活失敗しても人生終わりじゃないし逆転できるから気にしなくていい話

就活生の後ろ姿

2012年の4月当時、大学4年生だった僕にとって「就活」は人生の全てと言っても全く過言ではありませんでした。

エントリーシートや面接の結果に一喜一憂して、周りの就活生と自分を比べては無駄に落ち込んでばかりの日々を送っていました。周りと自分はそもそも違う人間だし、目指しているところも何もかも違うはずだというのに。

結論からいうと、僕は第一志望群の会社に落ちまくって、夏採用でギリギリ滑り込みで内定をもらえました。特に行きたい業界でもなかったし興味がある会社でもありませんでしたが、世間一般ではホワイトで優秀な優良企業と言われている企業だったこともあり、贅沢を言っていられる場合でもありませんでした。

当然ながら「行きたくない会社に行くなんて…」みたいな綺麗事を言ってられる状況でもありませんでした。

当時の僕にとっては、その他大勢の就活生と同じように「ちゃんと良い会社に入って社会の一員になる」ことが全てだったのです。

今の僕はというと、その会社を2年で辞めて、WEBマーケティング関連を頑張って勉強して、コンサルタントやコピーライティング分野で独立起業をしています。

あの会社に入ったこと自体を後悔しているわけでもありませんが、新卒での就活自体は失敗だったと思ってます。ただ、だからといって人生が詰むわけでもないし、これからの時代は人生逆転する方法なんていくらでもあふれています。

新卒で良い会社に行けないと、自分が理想とするライフスタイルを送れないわけではありません。絶対に。

新卒で就活失敗した時の絶望感はやばい

お風呂に入ってる時に電話が鳴ったらどうしようと思い、慌ててシャワーを浴びて部屋に戻ったら着信履歴が残っていなかったり。みんしゅうや2chの就活スレの書き込みを見ては顔も見たことのない仲間の存在に安堵したり、身近な友人の近況を聞くのが怖くてわざと距離を置いたり…。

そんなことを繰り返しているうちに、気づいたら夜眠れない身体になっていて、先の見えない人生に恐怖をする。それが僕にとっての「就活」でした。

『オレンジデイズ』というドラマの中で、同じく就活生を演じていた妻夫木くんが「街でスーツを着てる人を見ると無条件で尊敬する」みたいなことを言ってましたが、その言葉に心から共感した僕は「サラリーマン」という人たちに心から敬服し羨望の眼差しを送っていました。

就活の失敗を苦に、命を絶ってしまう人がいたり、心を病んでしまったり、大学を辞めてしまって人間関係の全てを絶ってしまう人もいると聞きます。

大人になって視野が広くなると「何もそんなことで」と思えるようになるかもしれないけど、必死に今だけを生きている学生時代において、もう就活だけが全てなんですよね。とにかく今に集中しまくってるから。

就活失敗時の人生終わった気持ちはどこからくるのか

悲しむ女性

自分を否定された気分になる

一生懸命エントリーシートを書いて、一生懸命に面接で自分のことを伝えたりして、その結果が人事部からのお祈りメールだった場合、多くの人は人格やこれまでの人生を否定されたような気になるんじゃないでしょうか。

例に漏れず僕自身もそうでした。大学受験のように点数という客観的な指標で比べられるのではなく、面接という「漠然とした人間力」みたいなものが試されてそうな場所で落とされると「自分はそんなに価値がないのか…」という気に嫌でもさせられます。

それが何回も何回も続くと、さすがに正常なメンタルも保てなくなってきます。

ただ、就職面接で落ちるということは、単純に相手が望む条件を自分が満たせなかったというだけの話で、別に人格否定されるわけでもありません。時には人間性を否定してくるような面接官もいますが、単に圧迫面接を仕事としてやっているか、あるいは情緒不安定でヤバイ人かどっちかです。

それに、こちらだって複数の企業から内定を貰えたら、どこかの会社にはお断りを入れることになるので、その点はすごくフェアといえばフェアです。

志望企業に落ちてしまったなら「そこは自分と合わなかった」というだけなので、それを大袈裟に捉えすぎる必要はまったくないですね。

ひとつの企業に対して妄信的になっている

大手の日系企業の就活ってかなり異常で、めちゃくちゃ気合の入ったプロモーションムービーが流れたりして、やたら就活生を感動させにかかってたりするじゃないですか。

ゆずの『栄光の架橋』とかファンモンの甲子園の歌とか流れたりして「これ本当になんの時間?」みたいな。

僕の周りにも、その企業のことをよく知りもしないのに、ちょっと短期インターンとかOB訪問行っただけで「○○商事カッケー!!」ってなってる人はたくさんいました。

でも冷静に考えてほしいんですけど、そこまで本当にその会社に行きたいのかというと、多分そこまでじゃないんじゃないかと。企業側のプロモーション活動に扇動されてマインドコントロールされてるだけなのではないかと。

僕も当時は某広告代理店や某出版社に行きたすぎて仕方なかったんですが、今にしてみると、その内定チケットをどうしてそこまで欲しがっていたのかなと。まずは、一旦冷静に考えてみて、妄信から解き放たれてみた方がいいと思います。切実に。

内定をもらうことがゴールになっている

もっと大事なことって絶対にありますよね。社会に出てバリバリ活躍して自己表現していくだとか、あるいは健やかで穏やかで幸せな暮らしを得るだとか。

結局のところ「就職」はそのステップでしかないし「内定」はその過程でしかないのです。それにも関わらず、内定をゴールにしてしまうと、それが叶わなかった時のダメージが大きすぎるし、受けなくていいダメージまで受けてしまいます。

もう一度言いますが、人生の最終目標は内定をもらうことじゃなくて、自分にとって理想のライフスタイルを手に入れること。そのためには必ずしも「志望企業からの内定」なんて必要なかったりするのではないかと…

友達と自分を比較してしまっている

もし仮に世界に就活生が自分しかいなければ、内定を取れなくても、そこまで世界が終わった感じしないと思うんですよ。

結局は人って身近な他人と自分を比較することで、喜んだり悲しんだりする生き物なので、その「比較」がなければ、そこまでのダメージはないんじゃないかと。

就活中はどうしても周囲と自分を比較してしまいがちです。

ただ、社会人になって10年もすれば、割と他人のことはどうでもよくなりますし、友達が今どこで何してるかってことへの興味も互いに薄れていくものです。

それに、その時に希望した会社に入れたからといって10年後幸せとは限らない。というか、そこの相関関係は本当に何もないと僕は思ってます。

変わりゆく時代と変わらない就活

未来的な人

大企業や安定企業への入社がゴールの時代は終わった

これまでは有名な大企業や安定している企業に入社することがゴールだと目されていたし、今でもそう思っている学生は多いと思います。

日経新聞に載っている「就活人気企業ランキング」なんてものを見てもそれは明らかです。

しかし、今や大企業でも変化に適応できなければ普通に潰れていく時代ですし、たとえ今が大企業であったとしても、40年後はおろか5年後にどうなっているかだって定かではないですよね。

時代の変化は今後ますます急激になっていく

スマートフォンが人々の生活を劇的に変え、仮想通貨がブームになり、キャッシュレス化が進み、SNSで誰でも情報発信ができるようになり、その結果として新しい仕事が続々と生まれていく…こんな未来を誰が15年前に想像できたでしょうか。

それと同様に、これからの15年なんて誰にも予想できません。

キャッシュレス化が進めば、銀行だって必要なくなるかもしれませんし、自動運転が進めば職を失う人も増えるだろうし、そもそも世界がインターネットで繋がるようになったり仮想空間技術の応用が進めば「移動」のニーズさえもなくなるかもしれません。

ただ一つ言えるのは、変化に適応できるスピード感がない組織は淘汰されていくことと、AI(人工知能)が人間の仕事に代替していくであろうことと、会社が個人を守ってくれる時代は終わったということです。

そのため、会社員であっても個人の価値を高めながら、社会のルールが変わっても柔軟にサバイブしていくメンタリティを持つ人が活躍できるようになっていくので「希望してる会社(今の時点でなんとなく憧れてる会社)に行けなかった」ことくらい大した問題になりえないのではないでしょうか。

終身雇用と年功序列も終わっていく

それに終身雇用や年功序列といった、日本的企業の強みとされてきた組織モデルにも限界が生じてきています。

今や年功序列型の企業では若くて優秀な人材を取り込むことができないし、それでは業績も落ちていく。どんな大企業でもリストラは日常茶飯事になっているし、その時に真っ先に切られるのは、コストの高い中堅〜ベテラン社員です。

そもそも、今調子の良い企業が5年後も10年後も調子がいいという保証はどこにもなく、日本の電機メーカーの国際的な生産優位性はもはやないし、マスメディアがここまで急激に勢いをなくすとは誰も考えられなかったはず。

特定の会社に入社すれば一生安泰なんてありえないわけだし、大事なことは「変化に対応できる力」なわけだから、最初に入社した会社にそこまでウェットになりすぎる必要はないということは断言できます。

時代が変化しても変わらない就活生の意識

若い世代の意識は変わってきていると色んなところで言われていますが、僕が実際に学生の方と話していて思うのは「思ったほど意識は僕らが就活生だった頃と変わってないし、時代遅れの考え方に支配されてる人も多いな」ということです。

無条件で有名な企業や大手企業を志望し、そこに入れれば幸せになれると思い込み、いつの間にか内定が絶対的なゴールになっている。

僕もそうだったので、それを否定する気にはなれませんが、そのマインドセットを根底から変えることが、就活の悩みやストレスを軽減するために大事なことではないでしょうか。

就活も内定もそれ自体はゴールではなく、ただゴールへ向かうための過程でしかないし、そもそも数あるうちの手段のひとつでしかない。

まずは就活に対する意識から変えていくのと、変化が激しい世の中の流れを冷静に捉えることからスタートしてほしいなと思います。

希望する会社に入れなくても人生は逆転できる

そもそも「逆転」の定義は人それぞれ違うのが当たり前です。

周りと比べて、収入や地位が高くなることを逆転と捉える人もいるでしょうし、新卒での就活で落ちた企業よりも良い会社に入ることを逆転と考える人もいるでしょう。

ただここでは「自分が理想とする生き方を実現する」ことを逆転と考えて、実体験も元にしながらお話ししていきたいと思います。

本当に自分がやりたいことを考えるチャンス

僕自身が志望していた会社にことごとく落ちてしまった時、周囲から「就職浪人して来年また受けたら?」とか「そこで先輩が働いてるから紹介してあげよっか?」と言ってもらえましたが、その時に改めて「別にそこの会社にどうしても入社したいわけではなかった」ということに気づいたんです。

就職活動って学生にとっては、ある種の極限状態だと思います。

だから、自分の本心が見えなくなったり、自分にとって特別大事でもないものを大事だと誤認識してしまったり、あるいは視野が極端に狭くなってしまったりするものです。

就職活動で1回躓いてみると、そんな就活という幻想から解き放たれて、自分のことや社会のことを冷静に見つめ直すことができます。

恥ずかしながら、僕も「これからの自分の人生」について真剣に考えるようになったのは、就職活動で失敗して、希望しない会社に入社してちょっと経ってからでした。

「自分にとって本当に大事なもの」って長く生きれば生きるほど、社会の常識とか他人の期待とか余計なもののせいで、自分で確認することが難しくなってしまうものです。

だからこそ、できる限り早い段階で「これから先どうしていきたいのか」という本音を知るというのはめちゃくちゃ大事です。社会に出て、余計な常識がさらにこびりついて身動きが取れなくなってからでは、どうしても遅いですから。

会社への依存マインドは早めに捨て去ったほうがいい

就活で希望の会社に入れなかったから「人生詰んだ」と思う人は、どこかで「良い会社に入れば人生安泰」という固定概念に縛られている可能性があります。

ただ、先ほどからお伝えしているように、もうそんな時代はとっくの昔に終わってますし、会社に依存して生きていくような人はこれからどんどん時代に取り残されるでしょう。

最近は「好きなことで生きていく」という標語が流行ったように、個人でも自分の意見を尊重しながら、自分独自の働き方をデザインすることができるという新たな常識が広がりつつあり、働き方に対する日本人のメンタリティも確実に変化の兆しを見せつつあります。

それは別に「会社を辞めて自由になろう」という矮小なレベルの話ではなく、会社員だろうがフリーランスだろうが、自分で考え自分で行動し「自分の価値を高める生き方」をしていくべきだし、そういう人から結果を出せて、かつ人生を楽しめる世の中になってきているということを意味します。

だから「どこの会社に属している」とか「新卒でどこに入った」とかで人としての価値が決まるなんてのは幻想に違いなくて、自分がどんなスキルを持っていて、どんな価値を提供できるかのほうが遥かに大事になるってことです。

自分の価値を高めるためにスタートアップに移る友人たち

僕が卒業した慶應義塾大学の同期たちは、みな例に漏れず一流企業と言われるような企業に就職していきましたが、その大企業を1年以内に辞めて、設立間もないスタートアップに移るケースがかなり見受けられました。

僕は「起業」という道を選択しましたが、自分の価値を高めるための選択肢として「大企業で働く」ことの魅力が下がってきているのだと思います。

裁量権も大きくないし、社内政治に足を引っ張られてスピード感も遅く、自分の魅力を発揮しながら輝きを放っていて尊敬できる上司もいない。これでは「面白くない」と感じる若手が増えるのもごもっともな話です。

あれだけ就活時には根強く残っていた大企業信仰が幻想に過ぎなかった。それに早くから気づいた人は次々と行動に移っています。

年功序列も大企業安泰説も、高度経済成長期の一時期しか機能しなかったモデルでしかないので、そんな幻想にすがるよりも自分の価値を高めたり、自分のやりたいことに熱中した生き方のほうが遥かに楽しいし「生きててよかった」と思える人生が送れるのではないでしょうか。

新しい職業が次々と生まれている

時代の変化が速い昨今では、新しい職業が次々に生まれています。

例えば、僕が就活生だった2012年には「ドローン」の存在なんて全く知らなかったですが、ドローンを用いた空撮技術で大金を稼いでいる人はもはや珍しくはありません。

またSNSで自己顕示欲を満たすことを目的の「リア充代行サービス」なども登場しています。(バカにされるかもしれませんが「このサービスを使うことで積極的になれるようになった」という価値を感じているユーザーも多いそうです)

典型的ですが「ブロガー」や「YouTuber」も新しい職業の典型ですよね。

このように新しい職業が次々と生まれる背景には、個人でも独自のメディアを持ち情報発信が簡単にできるようになったことがあります。つまり「集客から販売までのステップ」を個人でも簡単にできるようになったということですね。

僕もマーケティングやコピーライティング分野で独立を果たしましたが、PC1台あれば、ひとりでもビジネスができて、複雑な人間関係やストレスから解放されて、大きなリターンを得ることもできる時代です。

僕の場合は希望する会社に入れなかったことで、本当に手に入れたいものがクリアになって「自分でビジネスをする」という選択をすることができましたが、これからは「個人の時代」になると言われています。

僕にとっての「逆転」は、会社に縛られずに生きていけるようになれたことでしたが、これだけ挑戦のリスクがない時代は未だかつてなかったわけです。それを踏まえて行動に移してみるのも正直かなりオススメです。

最後に:就活生時代の自分に伝えたいこと

結局のところ就活っていうのはゴールではなく過程に過ぎないのです。

良い会社に就職することは、あくまで手段でしかなくて、最終的な目的は「自分らしくて理想的なライフスタイルを送ること」ではないでしょうか。

だから、就活の幻想に縛られることなく、周りと自分を過度に比較することなく、就活が全てだと思い悩み過ぎないでほしいなと思います。

今って本当に色んな生き方がある時代だし、未来のことなど何も予測できなくなっている中で、今「正解」だと思っていたことがずっと正解であり続ける可能性はどれほどあるでしょうか。

別に就活が失敗したからといって人生が終わるわけではないです。そこはメディアとか人事部の宣伝を真に受け過ぎないでほしいし、今の時代、逆転の方法なんて探せばいくらでもあります。

そもそも一つの会社に縛られるような時代でもないですから。

自分の人生は自分でデザインできる時代だからこそ、会社に依存するのではなくて、自分の人生の価値は自分で高めるというメンタリティで前向きに進んでほしいなと思います。

自分がやりたいことをやる。生きたいように生きる。僕らにとって本当に価値のある生き方は自分たちで作っていきましょう。