DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)とコンサルティングやコーチングやスクール事業などの教育ビジネスは非常に相性が良いですが、情報発信をする上で戦略的に活用すべきは「ブログ」です。
ブログを戦略的に活用することで、多くの起業家や個人事業主が抱えているであろうビジネスの悩みが8割がた解決すると言っても、決して過言ではありません。
この記事では、コンサルタントやコーチ業をやられている方など、何らかの教育ビジネスを実践されていて、WEB上での情報発信を通じてビジネスをもっと好転させたいというニーズを持っている人を対象にして「ブログ」の活用方法について、実体験をベースにお伝えしていきます。
参考になれば幸いです。
DRMにおけるブログの役割と重要性
ダイレクトレスポンスマーケティングに取り組む人のほとんどが所有しているであろう「ブログ」ですが、その重要性をちゃんと理解している人は意外と多くないんじゃないかと思います。
実はブログには様々な役割があって、それがゆえに「ブログにちゃんと取り組んだ方が良い理由」も多方面から語ることができます。
- 集客装置としての役割
- リスト獲得用のランディングページとしての役割
- 教育媒体としての役割
- ブランド伝達の場としての役割
- 価値をストックできる場としての役割
ブログには主にこれらの役割があって、それがゆえに「ブログに真剣に取り組まない理由はない」と断言さえできます。それでは一つずつ細かくみていきます。
集客装置としての役割
ブログを運営することで、たくさんの人に自分の存在を認知してもらえるようになります。集客経路はいくつかありますが、
- 検索エンジン経由の集客(SEO集客)
- 広告経由の集客
- SNS経由の集客
代表的なのはこのあたりです。
ブログ記事を書いて、特定のキーワードで検索上位表示されれば、あとは基本的に何もしなくても検索者がサイトを見つけてアクセスをしてくれます。また時には課金をしてリスティング広告を出してみたり、あるいはSNSでシェアされるように仕掛けてみるなど、こちらから行動を起こすのも効果的です。
基本的に人は解決したい疑問や悩みがある時は「ネット(検索エンジン or SNS)で検索する」ものなので、特定のニーズに応える記事を作って、検索キーワードで上位表示を狙うことで、魅力的な見込み顧客と出会うことが容易になります。
リスト獲得用のランディングページとしての役割
DRMにおける集客で重要になるのは、メルマガ登録を促すことです。SNSのフォロワーを増やしたり、ブログのアクセスを増やすことも大事ですが、最終的にはメルマガの登録者数を増やして、こちらからダイレクトに情報を届けられるような状況を作る必要があります。
ブログ経由でメルマガ登録へ誘導するメリットは「濃い読者を集めやすい」という点にあります。
何かしらの悩みや疑問を抱えている検索者に対して、記事内で疑問を解決してあげることができれば、その時点で「この人は役立つ情報を提供してくれる人だ」という信頼性を獲得することができますし、ブログ記事の切り口や文章が面白ければ「この人の発信は面白い!」とファン化を促すことも可能です。
そういう状態でメルマガに登録をしてくれた読者は、自ずとメルマガの精読率も商品オファー時の成約率も高くなりやすいので、ブログ経由でメルマガリストを獲得するメリットは非常に大きいですね。
教育媒体としての役割
ブログの良いところは、ただ人を集めてくるだけでなく、集まってきた人に対して「教育」ができる点です。
役に立つ情報を提供したり、何か学びをシェアしたり、前提知識を共有することもできれば、自分の考え方や価値観を届けることができる。読者の中に存在する既成概念を壊すことだってできるのです。
例えば、こちらの記事。

これはUR都市機構が提供しているコンテンツですが、URが提供している商品である「団地」に対して一般の人々がもつ「古い」という価値観を壊して、その魅力を的確に伝えることに成功しています。この記事によって「団地は現代人の求めるニーズにマッチしている」という教育を行なっているわけです。
またこの記事も「コンサルタントやコーチはブログにこんなことを書けばいいよ」という教育をしていることになります。
ブランド伝達の場としての役割
ブログを通じて提供できるのは「文章」だけではありません。デザインや画像、動画などを効果的に使うことで、読者の五感に訴えかけることができる。そして「ブログという場所」の価値を高めていくことで、特定の読者における「魅力的な空間」を演出することができます。
もちろん、文章を通じて「理念や価値観」を読者と分かち合うことも可能で、あらゆる方向から「自分のブランド」を表現し、それを読者と分かち合うことができるのです。
参考:機能的価値と情緒的(感情的)価値とは|意味やブランド価値を高める具体例を解説
価値をストックするできる場としての役割
ブログとSNSの違いとしてよく挙げられるのが「ストック型メディアかフロー型メディアか」という点です。
一度作ったコンテンツの価値が保存されるストック型メディアとしてのブログと、一度作ったコンテンツの価値がタイムラインと共に流れて消費されていくフロー型メディアとしてのSNS。
SNSは常に新しい情報を公開し続けないといけないのに対して、ブログの場合は「過去に作ったコンテンツも新しい読者にとっては新鮮な情報」として価値を受け取ってもらいやすいです。ストック型メディアとしてのブログに注力しつつ、SNSも同時並行で行なっていくのが、効率よく情報発信していく上で求められるのではないでしょうか。
コンサルタントやコーチが情報発信ブログで書くべき内容
1.クライアントと共有したい前提知識
僕は今、主な活動として、WEBマーケティング全般のコンサルティングや、起業志望の方のサポート、あるいはブログマネタイズの指導等を行なっていますが、正直「有料のコンサルを受講されるまでに、少なくともこのくらいは知っておいてほしいな…!」ということもありますし、コンサルをしていると、そういった類のことは増えてきます。
あるいは「集客→信頼構築→オファー」という流れを考慮した時に、オファーの成約率を上げるために見込み顧客との間に共有しておくべき事柄も出てくるはずです。
例えば、僕の場合は「ブログをやってみたいけど、文章力がないから不安です」みたいな質問をメルマガ読者さんからかなりいただくので「ブログで稼ぐために「文章力」はそこまで必要じゃない」という記事を書いたり、「起業したいけど親が…」みたいなことで悩むクライアントさんも一定の周期で現れるので「「起業や独立を親に反対される」問題の対処法|そもそも説得する必要あるの?」という記事を書いたりしています。
2.集客目的の記事
新規の見込み顧客となりえるような人を検索エンジン経由で集客するためには、自分の商品やサービス(あるいはメルマガ)に興味を持ってくれそうな人が検索するキーワードで上位表示を狙うことが重要です。
参考:【ブログ】SEOに効く記事タイトルの付け方まとめ|検索からのアクセスを増やすために大事なこと
副業コンサルをやるなら副業に興味を持つような人が検索するようなキーワードで、英会話のコーチをやるなら最終的に英会話レッスンに成約してくれる可能性がある人が検索するようなキーワードで、自分のブログ記事を上位表示させるようにします。
検索エンジン経由で獲得したリストの方が、広告やSNS経由で獲得したリストよりも、一般的には成約率が高くなるし、濃いファンになる可能性も高いものです。(出会い方がよりアクティブなので)
そういう意味でも、検索エンジン経由での見込み顧客集客には力を入れるに越したことはありません。
3.自分に興味を持ってもらうための記事
ブログは単純に「新しい見込み客との出会いの場」だけでなく、自分自身の考え方や理念を丁寧に伝えたり、知的好奇心や感性を高めるコンテンツを届けることで「自分のファンを増やす場所」としても機能していきます。
「〜〜とは」のようなハウツー系やノウハウ解説系の記事だけでなく、自分自身の考え方を届けたり、自分の実体験をベースにした記事を書くことで、役立つだけのブログから脱皮して、心が揺さぶられるブログとして、自分の名刺がわりとなるような、ブランドを体現するブログを作っていきましょう。
参考:仕事が捗らない時の対処法|自宅を職場にして働く僕が実践してる13のアイデア
上記リンク先の記事も一見すると、お悩み解決系のハウツー記事になりますが、実体験や僕自身のライフスタイルを具体的に描写することで、コンテンツ作成者である僕自身に興味を持ってもらうことを狙っています。(自分で裏側を解説すると恥ずかしいですが…)
4.既存顧客からの推薦の声
既に商品やサービスを販売している場合は、購入者からの推薦の声を記事にして掲載すると良いでしょう。
実際に当サイトでも「コンサル実績者の声」だけで60件以上の記事があるのですが、このコンテンツ群を見て頂いたことが成約に直結したケースも多々あります。「顧客は顧客の列を見て顧客になる」という格言もありますが、顧客のリアルな声に勝るセールス術は存在しないので。
最後に
個人が情報発信していく上で活用できる媒体はブログ以外にもいくつもあります。LINEやSNSにYouTubeなどなど。
ただ「たくさんの情報を体系化して読者に届けることで、様々なプラスの効果を効率的にもたらす」という点で考えると、ブログに代替する媒体は他にないのではないでしょうか。
発信におけるメインの場としてブログを活用しつつ、副次的にその他のメディアを使って、互いにクロスメディアさせていくのが一番いいんじゃないかなと思います。