「将来が不安」という悩みはお金を稼いでも解消できるわけじゃない

[TheChamp-Sharing]

僕は、独立してフリーでWEB界隈のセールスやマーケティングのコンサルティングをしたり、イベントを開いたり、文章を書いて広告収入を得たりして、割と自由に生きています。節税対策のために法人化をしているので肩書は一応「代表取締役社長」という仰々しい名前がついていますが、実質的にはほとんどフリーランスと同じです。

そんな風に生きてると、特にクライアントさんやメルマガの読者さんから「将来に対して不安ってないんですか?」とか「将来が不安で仕方なくて…。どうすれば将来の不安がなくなると思いますか?」みたいな質問をいただくことが定期的にあります。

僕が「ビジネスコンサル」を主な収入源の1つにしているからか、「将来の不安」という漠然とした感情と「お金」や「売上」を結びつけて考える人も多く、「将来が不安だ。だから稼がなきゃ」というロジックが働きがちになる。

そんな悩み相談に乗るたびに答えているのは「何をしてても不安ってなくならないんじゃない?」っていうこと。今回はその辺について詳しく話していきたいと思います。

どれだけ成功しても不安は消えない

時に、成功すればするほど不安を遠ざけることができると思い込んでしまうこともありますが、実際にはそんなこともありません。

自分語りになってしまってめちゃくちゃ恐縮なのですが、僕が会社を辞めて独立起業してから3年半が経ちます。

最初の年に年商ベースで2000万円を超えて、その次の年からは確実に3000万円は切らなくなりました。税金の問題はありますが、ほとんどPC1台(あとは会議室代とかアウトソーシングとか)でビジネスが完結するので、年商と年収がニアリーイコールな関係であることも事実です。

自分を客観視したら「まぁ上手くいってる」と評価していいんだと思います。

それでもやっぱり唐突に漠然とした不安がやってくることはありますし、上手く眠れない日だってないわけではない。経営者やスポーツ選手や芸能人など「成功者」とカテゴライズされている人たちの本を読み漁ったりしてみても「成功したら不安が消える」という因果関係が成り立つわけではないことは一目瞭然です。

何に対して不安を感じるのか

人は何に対して不安を感じるのか。自分のことを思い返してみても、誰かの相談に乗っていても「不安感」というものは、この上なく漠然とした気持ちなんだと思います。

もし自分自身が感じてる不安が具体的なものなら、それは解決することが可能な「課題」と呼ぶことができるでしょう。そして「課題」とは生産的なもので、人を前に進ませてくれるものです。

「将来が不安だ」という気持ちは、とても曖昧で実体のないものです。だからこそ、どうすることもできず、その無力感が更なる不安を増幅させてしまうのではないでしょうか。

いつ不安を感じるのか

多くの人がそうだと思うんですけど、だいたい不安を感じやすい時間帯って夜なんですよね。太陽が沈んで特にやることもない夜の時間。

専門家ではないので、太陽や時間帯と人の心や脳の関係性はわからないですが、夜って特に不安や孤独や無力感を感じやすいということに異論がある人は少ないと思います。

そして「特にやることもない暇な時間」って、考えても仕方がないようなことばかり考えて、どんどん袋小路に入ってしまいます。逆に誰かと会って話していたり、仕事や趣味で忙しかったり、日中にエネルギー使いまくって疲労感があるときは、もう不安を感じてる暇さえないわけです。

お金を稼げば稼ぐほど不安が遠ざかるわけでもない

同様に「不安」と「お金」を直結して考える人も多いですよね。今よりもっとお金があれば、お金を稼げば、今抱えている悩みは解消されるだろうと。

不安とお金(収入)はそこまで関係ない

でも実際にはそんなことなくて、月収20万円の人は月収50万円になっても不安は消えないし、仮に月収100万円になっても消えることはないのだと思います。

お金を稼げば不安が消えると信じている人は、100万円を稼いでも500万円を稼いでも不安は消えることなく、更に高い収入を求め心が疲弊し…というのは起業家界隈でよくある話です。

確かに今の日本社会において、お金ほど信頼できるセーフティーネットはありません。お金がたくさんあることで人生の選択肢が増えることは確かです。

ただ、お金はこの先の人生を生きていくための必要なツールでこそあれど、あらゆる悩みや不安を解消してくれる万能薬ではありません。収入を求めるのは悪いことではありませんが、それが「不安から逃れるため」であれば、それは良い解決策にはなり得ないと思った方がいいでしょう。

不安とキャリアの安定も関係ない

独立してフリーになったり起業したりすると、将来への漠然とした不安感に襲われたりするもので、例に漏れず僕も最初はめちゃくちゃ怖かったです。(会社を辞めた時には既に副業でそれなりに収益化できていたとは言えど)

起業したばかりの人から「なんかわからないけど将来が不安で怖い」と相談を受けることも多いです。

でも、会社員の時は会社員の時で将来が不安で不安でたまらなかったわけで「このまま40年間もこの生活が続くのか」とか「この会社に未来はあるのか」とかずっと考えていました。「1回しかない人生これでいいのか」と何度も自問自答を重ねました。

つまり、どんな状況でも不安は人の心につきまとうものなんだと思います。

不安を少しでも軽減させるために

とにかく目の前の課題解決のために行動する

前述したように、何もしていない時間が長くなると、どうしても考えなくてもいいことや考えても仕方ないことが脳内を埋め尽くしてしまいます。

ただ自分がやるべきことに邁進すると、悩みの規模感が小さくなり具体的にもなります。

  • 将来が不安だ。どうしよう
  • サイトのアクセス数を増やすにはどうしよう

この2つを比較すると、前者は解決不可能な問題で後者は解決が可能な問題となりますよね。

独立したばかりで急に何だか怖くなったとき、やはり僕を救ってくれたのは「行動」でした。今でもそうです。ちょっとでも不安になりそうになったら、自分がやるべき現実的な課題に向き合う。目の前の大切にすべき人とちゃんと向き合う。

それ以上に大切なことはないはずですし、漠然とした課題を解決するには、具体性の高いスケールに落とし込むことが重要ですから。

同じ不安を共有できる仲間を作る

自分が抱えている不安が、実は他の人も抱えているものだったと知ったとき、すっと心が楽になることってありますよね。この世界で自分だけしか感じていない悩みってそんなになくて、他の誰かも同じようなことで悩んでいるってことは案外多かったりするものです。

だから自分と同じような人、あるいは自分よりも先を行っている人(ステージの高い人)との接点をどんどん作った方がいいし、積極的にそんなコミュニティに参加した方がいいですね。

僕も起業家志望の方向けのサロンを作ったりしていますが、そんなコミュニティを整備してあげることだけで、提供できるものは大きいんじゃないかなと思っています。

誰かの不安解消法をモデリングする

不安を誰かに打ち明けるのは難しいことかもしれませんが、僕はよく起業家仲間とか先輩の経営者さんに「こういう不安がある時ってどうしてますか?」とか普通に聞くようにしてます。

すると「案外この人もこんなことで悩んでるのか」とか「こういう考え方も普通にアリだな」とか考え方の引き出しが増えるんですよね。その引き出しの多さが安心感に繋がっていったりします。

それで自分にも真似できるものがあれば普通に真似してみればいいし、新しい考え方を取り入れてみるのもありです。

家族や恋人や友人には相談できないことでも、同じ悩みを分かち合える人(理解してくれる人・同様に体験している人)なら、悩みを打ち明けることも苦ではなかったりします。だからこそ、自分が解決したい悩みのコミュニティに飛び込むことは意義があるし、いろんな人の話を聞くことって参考になるんですよね。

もちろん、本を読むとかインタビュー記事を読むとか、そういうのでも全然いいと思います。

人生における最悪なことを考えてみる

何か不安を感じた時は「自分の人生において一番最悪なことって何だろう」と考えてみるのもいいですよね。

僕自身も会社から独立したばかりで不安で夜も眠れなかった日、ふと考えてみたんです。「このまま会社員に戻ってみるか」と。

でも僕にとって「何の挑戦もできないまま誰かの目を気にして生きていく人生を送ること」ほど嫌なことはなかったわけで「じゃあもう目の前のことをやるしかない」という結論に至ったわけです。

「死ぬこと以外かすり傷」という書籍もめちゃくちゃ流行りましたが、「自分が一番避けたいことは何か」を明確にすることで、漠然とした不安に対する気持ちもクリアになるんじゃないかなと思いますよ。

最後に:それでも不安になることはある

ここまで色々と書いてきましたが、それでも不安になることは絶対にあります。人間ですからそんなものです。

でもそれはみんな同じだし、スポーツ選手やミュージシャンなどその道で一流と呼ばれてる人のインタビューや自伝を読んでみても、栄光の裏には数多の挫折や逆境や不安との戦いが存在することが見てとれます。

生きてる限り不安になることは絶対にあるので、それを特によくないことだと思う必要はないと思うんですよね。不安を感じるのは生きてる証。

そう捉えてあげることができたら、自分の存在にも自信が持てるようになるし、人生の捉え方もちょっとは変わっていくんじゃないかと思うばかりです。