成功者になるためのマインドで最も重要な要素が『行動力』ですが、行動をする前には、人は必ず何かしらの『選択』をしなくてはいけません。
中には、重要度がどうであれ、何かしらの選択をすることが苦手で1つひとつの選択をする際に、他人よりもかなり時間がかかってしまうという方も多いのではではないでしょうか?
選択に時間をかけるのは悪いことではありませんが、あまりにも多くの時間をかけすぎてしまうと、なかなか行動に移すことができず、結果として行動力が落ちてしまうということにもなりかねません。
正しい選択と決断をするためのたった一つの方法という記事で、 正しい選択をするには、選択したことが正しかったと証明するために努力をすることが大事だと述べました。 しかし、それではその選択をする瞬間の判断軸がないので悩んでしまうでしょう。
仮にどの決断をしても同じ、その後それが正しいのだと証明すればいいと言われても 決断をする瞬間に「どちらにしようか」と迷いが出るのもしかたがありません。 今回は、そんな迷った時の判断材料を人気マンガ『宇宙兄弟』の名言から紹介します。
宇宙兄弟の名言から学ぶ幸福な選択をするための判断軸
シャロン博士の名言から考えるビジネスマインド
『宇宙兄弟』と言えば、実写映画化やアニメ化もされている超人気漫画ですが、読む者をはっとさせるような素晴らしい名言が数々あることでも知られています。中でも特に人気のあるセリフに、主人公ムッタの隣人(友人)のシャロン金子博士の以下の言葉があります。
迷った時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。 どっちが楽しいかで決めなさい。
軽く解説をいたしますと、この台詞は、宇宙飛行士を目指す主人公、ムッタが旧知の間柄のシャロン博士に悩み事を相談しに言った時に生まれました。
自動車メーカーをクビになったムッタは家族の後押しもあり、幼い頃からの夢だった宇宙飛行士になるべく、JAXAの選考を受けていきます。しかし、その中で出会ったライバル候補生の並々ならぬ決意を目の当たりにしたムッタは『自分よりも宇宙飛行士になるべき人間がたくさんいる・・・。俺みたいなただ宇宙に憧れているだけの奴は辞退したほうがいいのかも』と考えてしまいますが、シャロン博士の一言で受験を決心します。
そんな中、ライバルとの合宿試験に臨んだムッタに、共に協同生活を送ったメンバーの中から、宇宙飛行士としてふさわしい者、つまり試験に合格する者を自分たちの意思で選べという酷な支持が出されます。
信頼関係を築き、『このメンバー全員が宇宙に行けたら・・・』と思っていたムッタにはこの選択はとても過酷なものでした。どのようにして合格者を選ぶべきか、そう悩んでいるムッタはシャロン博士の言葉を思い出すのです。
迷った時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。 どっちが楽しいかで決めなさい。
決断と結果のタイムラグ
何か選択や決断における判断軸に『正しいかどうか』を据えてしまう場合、『正しいかどうか』というのはいつになれば判明するのでしょうか。
動画では、田中将大投手と斎藤佑樹投手を例にあげましたが、決断をする時点では少なくとも正しいかどうかわからないわけですし、どれくらい時間が経ってから判明するのかもわかりません。そもそも正しいか正しくないかなんて主観によるものなので、一生涯明らかにならないケースだってあるでしょう。
さすがにそれは言いすぎだとしても、決断を下してから、正しいかどうか判明するまでにはかなり長期間のタイムラグがあることは間違いありません。そのため、一度何かを選択したならば、その後のタイムラグの間に、自分の納得のいくくらい努力をして、自分の過去の選択を正しかったと証明してやればいいのです。
そう考えると、『正しいか正しくないか』で選ぶというのは不可能なはずであり、大抵の場合は『周りから正しい選択だと思われるかどうか』という基準になっているのではないでしょうか。つまり、自分の意思よりも世間の常識や周囲からの期待を重視しているんですね。
それでも構わなければ、周りからの目を尊重した決断をとってもいいと思いますが、一回しかない人生を心から充実したものにしたいなら、自分の感情に素直になって判断をくだすことをオススメします。
やらない後悔よりやる後悔
よく、『やらない後悔よりやる後悔』なんて言われますが、『やらなければ損失がないけど、やったら損失がある。だったらやらないほうが何も失わないから良いのではないか』なんて反論をする人も見受けられます。
ただし、ここで考えておきたいのは、『損失の定義とはなにか』ということです。この反論で使われている『損失』とは恐らく物理的な意味合いで使われているのだと思います。しかし、『人間の感情』という面を考えると、やらないことによる感情的なもやもや感はずっと残りますし、今後の人生のあらゆる場面で自分の選択を悔いる場面もあるでしょう。
それに、人間はどんな選択をしたところで、『あの時ああしてれば・・・』なんて思い返したりする生き物です。それならば、自分の感情に従った選択をしておけば、後悔は少なくなると思いませんか?
少なくとも、僕は宇宙飛行士になることを途中で諦めたムッタの今後の人生を見たいとは思いません。それと同様に、自分自身が人生の主人公である以上、できるだけ自分の感情と意思に沿った選択を取って行きたいと思います。
金銭的なリスクだけはマネジメントすべき
とはいえ、『リスク』の管理だけはしっかりしておくべきですね。会社が嫌になったからといって、自分の感情に素直になり、『会社やーめた!』と退職してしまうのは少し考えもの。
『リスク』を考えていく上で、大事になるのが次の2つの考え方です。
- 自己分析(自分の人生におけるリスクとは)
- 金銭的リスクのマネジメント
まず1点目ですが、自分自身にとって何がリスクとなるのかをハッキリさせておきましょう。そのためにも自分が何を一番重視するのかというのを素直に洗いだしてみることが大事です。
僕の場合は、『自由にストレスフリーで生きること』、かつ『生きていく上で不安にならないレベルの収入を自動化させること』を再重視して、それが損なわれるのが最大のリスクだと考えていました。もちろん、この部分は人それぞれ異なるものなので、自分の人生を分析して、何が幸せで何がリスクになりうるのかと考えてみてください。
次に、『金銭的リスクのマネジメント』ですが、好きにやりたいことをやろうと言っても、最低限の生活が保証されていないと、精神衛生的に非常に厳しくなってきますよね。
宇宙兄弟のムッタの場合は、自動車メーカーをリストラされてからも結構広そうな実家に父母と住んでいて、便利屋やイベントなどのアルバイトで生計を立てながら、宇宙飛行士選抜試験を受けていました。
もし、『会社を辞めたい!』と考えていて、他にやりたいことがあったとしても、生活が困窮するレベルまで一気に自分を追い込むのではなく、『今現在の環境で何かできることはないか』と考えて実践に移してみることをオススメします。その積み重ねで、新たな世界も見えてくるでしょう。
最後に
3人の友人から『この漫画を読まないと人生を損する』と言われ、渋々読んでみた宇宙兄弟ですが、今では僕の人生に欠かせない漫画になりました。今回のシャロン博士の名言はもちろんですが、僕の人生を大きく変えるキッカケになったのが、ケンジのサラリーマン時代の1シーン。そして、副業としてビジネスを始めてから全然成果が出せていない時の支えになったのが新田の弟に向けたメッセージでした。
宇宙兄弟は素晴らしい作品ですが、日常の至る所に人生を動かし、自分自身を向上させるメッセージは隠されています。それをどれだけ自分自身の人生だったり、ビジネスや今頑張っていることと結びつけられるかで、成長の度合いは変わってくるのではないかなと思います。
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