起業することで得られる自由の正体について本音で語ってみる。

[TheChamp-Sharing]

「自由になりたい」と思って起業を志す人は多いと思います。

かく言う僕もそうでしたが、特に最近では起業の動機が「高給を手にしたい」とか「自分を成長させたい」というものから、「自由を手にしたい」あるいは「自分らしく生きてみたい」というものへと変わってきている傾向にあるようです。

僕が起業を志した時も、まさに「自由になりたい」という気持ちが最も強かったのですが、その時は「自由とは何か」実際にところよくわかってはいなかったように感じます。

その時に僕が抱いていた自由のイメージとは「働かずにお金が入ってきて余暇を持て余すこと」だったのですが、「自由」ほど抽象度の高い言葉もないし、そもそも「起業」のスタイルだって人それぞれで10人の起業家がいれば10パターンの起業があるわけです。一概に「起業家が手にできる自由とはこれ!」と断言することもできません。

ただ、自由を求めて会社を辞めて起業してから5年目となり、様々な経営者さんや起業家志望の方にコンサルティングをさせていただく機会が増えたことで、なんとなく「自由」というものの正体がわかってきたような気がするので、思うことをツラツラと書いていきたいと思います。

自由の定義とは何か

自由

デジタル大辞泉によると「自由」は以下のように定義されています。

自分の意のままに振る舞うことができること。また、そのさま。「自由な時間をもつ」「車を自由にあやつる」「自由の身」

出典:コトバンク

また前述したように、会社員時代の人生に疲弊した僕は「会社に行かずにお金が入ってきて、経済的な余裕を持ちながら、自分の好きなことを好きな時にやれること」が自由だと思っていて、それをできるだけ若いうちに手に入れることが人生の目標だと考えていました。

もう少し細分化して見ていきましょう。

経済的な自由

世の中の大半の商品やサービスは、お金を使って購入しないと手に入らないわけなので、たくさんお金を持つことによって、より多くの商品やサービスを購入して価値を享受できるようになります。

経済力があることで、好きなものを買うことができたり、好きな家に住むことができます。(審査等の関門はあるにせよ)

日常的な例を出すと、旅行の宿泊先をグレードアップすることもできるし、ランチで外食するときもオーダーを値段で決めるのではなく自分が食べたいかどうかで決めることができます。欲しい服があれば躊躇なく買うことができるようになります。

もちろん、経済力を持ったからといって幸せになれるとは限らないですが、少なくとも「あらゆる財との交換ツール」としてのお金をたくさん持つことで、人生の選択肢を増やすことは可能です。

時間的な自由

時間に縛られることなく、自分の時間を好きなように使うことができることも「自由」の一つです。

特に豊かさを追い求める人は「お金を使って時間を買う」ことを重視している人も多く、それだけ「自分の時間を思い通りにコントロールしたい」というニーズは年々高まっているように感じます。

場所的な自由

近頃では社員の在宅ワークを認めるようになった企業も多いですが、好きな場所に身を置くことに価値を置く人も多いですよね。

「自宅で子育てをしながら働きたい」というニーズを持つ主婦もいれば、海外を自由に旅しながら仕事をしたい若者もいます。経済的自由や時間的な自由ほど取りざたされませんが、好きな場所で働いたり暮らすこと、場所を自分で選択することへの自由もまた、僕たちの幸せを決める重要なピースなのではないでしょうか。

ちなみに場所にとらわれずに働く人をノマドワーカーと言いますが、「ノマドワーカーになるには?仕事内容や必要な条件、注意点を総まとめ!」にてノマドワーカーになるための条件や方法を解説しています。良かったらそちらもご覧ください。

ノマドワーカーになるには?仕事内容や必要な条件、注意点を総まとめ!

人間関係の自由

子どもは親を選べないとか部下は上司を選べないなどとよく言われますが、人間の抱える問題の9割以上が人間関係に起因するものだそうです。

良好な人間関係の中で生きられたら人生の幸福度も自ずと上がりやすくなるものですし、嫌いな人や合わない人とは絡まなくていいと、精神的にも余裕が出たり、仕事のパフォーマンスもかなり上がるでしょう。(多少の限度はあるし、自分を省みることなく「合わない合わない」と愚痴っていても仕方がないですが)

思考と行動の自由

僕は「頭の中さえ自由なら人はどこまでも自由になれる」と信じています。

自由に物事を考えて、自分が「これだ!」と思ったことを意のままに行動できる。これも大きな「自由」ですし、思考と行動を制限された状態で幸福感を感じられる人も少ないでしょう。

起業家は自由と言えるのか

起業家のデスク

会社員時代の僕のように、自由を手にするために起業に興味を持ったという人も多いですが、実際のところはどうなのでしょうか。

起業の仕方による

当然ながら「起業」と言っても、様々な方法があるし、人によって業種も職種もキャッシュポイントの作り方も様々です。

  • 社員が何人いるか
  • 上場か非上場か
  • 固定費はどれくらいか
  • どんなサービスを提供しているか

などなど、数え上げたらキリがないですよね。

自由を求めて起業したはいいけど、請負仕事ばかりで下請けと変わらなかったり、朝から晩まで寝る間もなく働き詰めだったり、大きな意思決定権を持てなかったり…という状況も普通に起こり得ます。やり方次第で。

自由になりやすい方法で事業を起こせば自由への障壁も低くなりますし、それができていなければ起業をしても自由にはなれません。その辺はごく普通に受け取ってくだされば…!

自由と幸せの定義による

先ほど自由の定義として、僕なりに考えた自由を構成する要素をお伝えしましたが、これも人それぞれなんですよね。

お金はなくても自分の好きなように時間を使えればそれでいいって人もいますし、「忙しい=不自由」という人もいれば、逆に忙しかったとしても人間関係や場所や行動を自分で意のままにできるなら自由を感じられるという人もいます。

自分にとっての自由とは何か。どんな自由を手にすれば幸せになれるのか。そこがわかっていないと「あ〜今って本当に自由だな!」という気持ちも感じられなくなってしまいますからね。

独立起業して5年目で感じられる自由

僕の場合は「起業」というほど大したことはなくて、法人成りはしていますが、基本的に社員は僕ひとりなので、形態的にはほぼ個人事業主のフリーランスと同じです。そのため人件費もかからないし「社員の人生を背負う」的なプレッシャーもないので、責任に押しつぶされないという点での精神的な自由は手にできています。

ブログのような広告ビジネスや、コピーライティング、またWEBマーケティングや起業ノウハウのコンサルティングをメインで行なっているので、場所と時間に縛られることもほぼないですし、顧客も選ぶことで人間関係に疲弊しない働き方も実現できています。

経済面でいうと物理的な上限は存在しますが、会社員と違って「頑張れば頑張るほど(or 仕組みを作れば作るほど)売上が増える」ので、感覚的には青天井と同じです。

もし経済的に成功しても自由になれないのなら

以前このブログのお問い合わせフォームから「ネットビジネスで月収100万円を稼いでいるけど自由になれない」みたいな内容のメールが届いたことがありますが、まずそもそも月収100万円くらいでは経済的自由も感じられないという点はあると思います。(その人の生活次第ですが…)

また時間がないことで自由を感じられないなら、手間暇をかけずに売上を立てる手段を考える必要がありますし、好きなことができなくて不自由さを感じるなら、そこに対して的確に対応していく必要があります。

結局は「自分にとっての自由とは何か」とか「どういう状況なら自分が満足するか」が明確になっていないと手を打てないので、まずはガムシャラに手を動かしつつも「どういう状況が作れれば理想か」を同時並行で常に考えていくといいですね。

自由の解釈なんて人それぞれですから。

人生の自由度を上げるための考え方

自由

最初から、経済的にも自由になって、好きな場所で好きな時に好きなことができるようになって、好きなことだけやって、好きな人とだけ交流して…という状態を一気に目指すのは非常に難しいです。

だからこそ、まずは「どの自由から獲得していくか」を決めてしまい、順番に自由を手にしていく(あるいは自分が本当に必要としているもののみ追求していく)のがいいのではないかなと思います。

まず経済的自由から手に入れよう

お金がなくても自由な人はいますが、基本的に経済力さえ身につければ、お金を他の自由を手にするためのあらゆるツールと等価交換できるようになります。

お金があれば最低限の生活を送ることができるので、生活のために好きでもない仕事について疲弊している場合、その不自由さを解消することだって可能です。

経済力を手にすることで、精神的な余裕が生まれて頭の中も行動も自由になる、というのはよくあることです。まずは経済的な自由にフォーカスしてみるのは非常にオススメです。

信頼の構築は自由につながる

これからは貨幣経済ではなくて信用経済の時代だと言われていますが、今後は貯金残高(どれだけお金を持っているか)以上に、信頼残高(どれだけ信頼されているか)の価値が上がっていくと考えられます。

そもそも、お金は信頼を数値化した指標であるとも言えますが…。

信頼されている人は発言力もあるし、単価の高い仕事もどんどん回ってくるし、周りからの口出しや監視を受けることもないですし、良好な人間関係を築けるようにもなります。

周囲からの信頼残高を増やしながら、経済的自由を手に入れていく。これが自由への堅実な近道です。

まずはビジネスを頑張ろう

周囲からの信頼を集めながら経済的にも豊かになっていくためには、何かしらの価値提供を通じて対価を貰う経験値を増やしていくのが一番です。

僕がそうしたように自分のビジネスを立ち上げて頑張ってみてもいいですし、会社員として働きながらそれができるのであれば、別にそれでも構わないと思います。

その過程で、様々なスキルが身につけば「自分にできること」が増えて、ビジネスチャンスも増えやすくなります。また人と人との繋がりを大事にすることで「この人に何かあれば助けたい」という同志も増えていくでしょう。

そうすれば自ずと経済的豊かさも増していくし、行動や思考において何かに雁字搦めになるリスクも小さくなります。

人生のステージが変われば欲求も変わる

僕の今の仕事はコンサルティングなどクライアントワークがメインです。質問や相談があれば、Skypeでいつでも自由に連絡を取っていいというスタンスを取っているので、特にプライベートと仕事の境目はないですし、自宅と職場の境目もありません。むしろ世界中のすべての場所が職場と言っても過言ではありません。

色んな人から「大変じゃないですか?」とか「忙しそう」と言われることもありますし、昔の僕は自由イコール「南の島でダラダラしてもお金が勝手に入ってくること」だと思っていたので、その時の価値観を尺度にすれば、今の僕は相当に不自由かもしれません。

でも、自分でやりたいことを自由にコントロールしながら、多くの人の成長に貢献できる今の状況に大きな幸福感を感じていることも他ならぬ事実です。

昔は「お金と時間さえあればいい」という感覚でしたが、成長に伴い精神的なステージが上がることで、「もっと自己表現をしたい」とか「多くの人に貢献したい」という感情が高まっていった…ということだと思うんですけど、思うにほとんどの人がこういうステージの上がり方をするんじゃないかと思います。

まずは思いっきり自由を願い、勝ち取っていけばいいです。

ただ起業して得られる自由とは「時間がある」とか「経済的に満たされてる」とかそういう部分もありますが、「自分で色々な状況を決められる」とか「多くの人との良好な関わりをデザインできる」ということの方が次第に大きくなるものだと思うし、そういう部分を大事にしている人ほど幸福な起業家になっているように感じます。

自分らしく生き、良い人間関係を築こう

以前コーチングの先生から聞いたことですが、人が幸せになるためには、

  • 自分らしく生きること
  • 良い人間関係の中で生きること

この2つが必要不可欠だそうです。

多くの人が想起する「自由」のイメージとは恐らく前者だと思いますが、それだけでは不十分で、他者貢献することで得られる「自由感」を実感できるほど、空虚さのない満たされた人生につながっていくのだと思います。

ただ、物事には順番が必要で、自分が満たされていない状態で誰かに貢献しようと思っても、なかなか難しいのも事実です。

だからこそ、まずは自分自身が自由に動ける状況を作った上で、他者貢献できる自分になっていくことが重要ではないでしょうか。まずはエゴがあってもいいので、自分の求める自由を追求しながら、その過程で成長や信頼を蓄積していきましょう。