インターネットサービスやデジタルデバイスの普及・充実によって、「起業」や「副業」のハードルは年々下がり、今や「普通の人」でもライトにサクッと自分のビジネスを所有できるようになりました。
2020年以降は世界の在り方も一変したことによって、個人がオンライン完結で起業していく流れが更に加速するのは間違いないでしょうが、「具体的にみんなどうやってマネタイズしているの?」という疑問を持たれる人も多いでしょう。
僕は2013年の8月末に副業でブログを実践し始め、その約1年半後に独立して法人化。副業を始めた年を起業元年と定義するならば、もう7年もの月日が経過しています。
その中でキャッシュポイントも着々と増え、会社としての年商も幸いなことに右肩上がりで伸びていきましたが、一体どういうことをやっているのか、ざっくりと記事にしたいと思います。
この記事を公開する目的は2つありまして、1つは僕が普段どんな活動をしているかを知っていただくことで、何かしらの信頼獲得だったり出会いのキッカケになればという思いから。
人生を面白くしてくれる出会いは常に求めています。
もう1つは「これから自分で何か副業や起業をやってみたい!」と思っている人のお役に立てればという思いからです。
僕が副業を始めたばかりの頃に、こういう記事があれば嬉しかったし、何かしらの助けになったんじゃないかと思うんですよね。
それでは、本題に入っていきます。
1.コンサルティング事業
常時オープンに募集しているわけではありませんが、
- オンラインを主戦場に起業したい方
- 事業のオンライン展開をしたい個人事業主、中小企業オーナーの方
- 既に持っている事業を伸ばしたい(or 軌道修正したい)方
- 副業としてブログや発信に取り組みたい方
を対象にWEBマーケティングやコミュニティビジネス、ダイレクトマーケティング、ライティング、経営面全般のコンサルティングをしています。
初期の頃は僕もやれることが少なかったので「ブログで成果を出すことができたから、ブログ収益化をアドバイスする」といった非常に限定的な領域での価値のみ提供させていただいていましたが、そこから様々なことに取り組む過程で、スキルや実務経験が身についたことで、あらゆる方面での価値提供ができるようになりました。
今では、「個人のブランディングを高めるライティングやストーリーテリング」を軸にしながら、LTVが向上するマーケティングファネルの作り方や、オンライン集客、コミュニティづくりの方法などを提案したり、クライアントさんの人生全般を伴走する意識で、色々と垣根を超えた相談に乗らせていただいています。
新規のクライアントさんも毎年増えつつも、長い方だともう6年ほどのお付き合いになりまして、起業歴のうち7分の6を共にしているというのは非常に感慨深いです。
コンサルティングというビジネスモデルはとても労働集約的なので、人によっては「面倒だ」とか「コスパが悪い」という理由で敬遠することもあるようですが、「人との出会いという資産が手に入る」点と「誰かの役に立ちながら自分も共に成長できる」点で、とてもかけがえのないものだと僕は思っています。
僕の場合は、ゼロからコンサルティングさせていただいているクライアントさんと、最終的に一緒にジョイントして新しいビジネスを立ち上げたり、既存のビジネスを助けてもらったり、あるいは仕事をお願いするようになったりするケースが多いです。
「コンサルティング」を事業の軸に据えているからこそ、他のビジネスにも良い影響が及んでいることは間違いありません。
2.オンライン講座販売
コンサルティング事業と重なりますが、各種オンライン講座(セミナーや教材)を販売したり、サロン形式の講座を募集して、オンライン・オフライン問わず交流できるような場所を提供したりしています。
というか、上記のコンサルティング受講者限定の会員制コミュニティを作っているイメージですね。
オンラインコミュニティに参加していただいた受講者の皆さんに個別のコンサルティングを提供しています。
ソーシャルディスタンスを気にしなくてよかった時代は、こうしてセミナーや懇親会やリアルイベントを開いたり、今はzoomで勉強会をしたり、チャットグループを作って日々の学びを共有しあったりしています。
ちなみに、コミュニティという形態のサービスを販売するようになってからは、もう6年ほど経とうとしています。(そちらの方面から評価していただき「コミュニティビジネスについて話を聞きたい!」というお問い合わせも、最近はありがたいことに増えてきました)
コミュニティ運営に拘っている理由として一番大きいのが「人との出会いの場所」を提供したいという率直な気持ちです。
人は一人では生きていけませんし「ビジネスを成長させ結果を出す」という意味においても、熱量高く頑張っている仲間の側に身を置き、情報交換をしたり励ましあったりすることの意義は計り知れません。
それに、オンラインで誰とでも手軽に交流できるようになった時代だからこそ、「同じ釜の飯を食う」間柄の、深く狭い付き合いが求められるようになっている実感もあるので、どういう規模感、どういう形態になるかはわかりませんが、「1つのフラッグの元に集まった仲間のコミュニティ」はしっかり続けていきたいなと思っています。
とはいえ、コミュニティをオープンかつ大規模にすることはリスクやデメリットもあるので、ライトに学べる場としてのブログ等のコンテンツ拡充や、もう少しライトな商材の準備もしていかねばと考えています。
3.メディア運営
SELFISH WORKSのメディアとは別に、収益化目的で、
- ブログ
- YouTubeチャンネル
- インスタグラムアカウント
の運用をしています。
キャッシュポイントですが、ブログの方はアドセンス等のクリック収益型広告とアフィリエイト案件。YouTubeは広告で、インスタグラムはアフィリエイトもしていますが、どちらかといえばYouTubeへの送客が主な目的です。
また、YouTubeとインスタグラムに関しては、後述するEC事業における集客媒体としても使っていく予定です。
YouTubeとインスタが趣味から派生した緩くやっているメディアであるのに対し、ブログの方は割と「収益化」だけを目的にして運営しています。
そちらのブログの運営記録は下記リンク先記事で公開しているので、ぜひご覧ください。
ちなみに、今回の記事では様々な事業内容に触れていますが、これらの中で最初に実践を始めたのが「ブログ」でした。
まずは参入障壁が低く、比較的成果が出やすい(とはいえ本気で実践しないと何事も成果は出ませんが)ジャンルから挑戦していって、収益化する過程で、実績やスキルやナレッジを積み上げて、それらの武器を使って徐々に参入障壁や難易度が高いビジネスモデルに挑戦していくと、個人でも安定して大きな成果を出せるようになっていくと考えています。
4.コンテンツホルダーのプロデュース
既に自分の売り物(コンテンツ)を所有している個人の方、企業に対して
- ブランドコンセプトの構築
- 集客〜セールスまでのコミュニケーションデザイン
- ステップメールやランディングページの作成
といったオンライン上で自社商品をセールスするまでの一連の流れをプロデュースさせていただいています。
こちらは僕一人でやることもあれば、ビジネス仲間とタッグを組んで1つのプロジェクトを進めることもありまして、今メインで動いている案件は起業初期から付き合いのある友人たちとチームを作って取り組んでいます。
5.ECサイト運営
最近新しく始めたのがアパレル系のECサイト運営です。
今は海外ブランドを輸入したセレクトショップという形態ですが、将来的にはオリジナル商品をどんどん増やしていきたいと考えています。
「なぜ今ECサイトを始めたのか」という質問をコミュニティメンバーからよくいただきますが、特にこれといった理由はなく「何となく楽しそうだったから」という理由以上のものは正直ありません。
もちろん、参入しようとしているジャンル自体に需要が見込めるのと、その中で勝機を掴めそうだという確信に近い感覚があったのは事実ですが、「やってみたい」と思った仕事をすぐに立ち上げること自体に意味があると考えています。
まずは収益化しやすい事業モデルでしっかりと利益を残し、その利益を使って、面白そうなことにどんどん挑戦していくのが幸せな起業家としてのワークスタイルなんじゃないのかなと。
既存のビジネス(特に人ありきなコンサルティングやコミュニティビジネス)を大事にしつつも、自分自身の生き方として、新しいことにも挑戦していくバランス感覚を今後も大事にしていきたいところです。
6.不動産投資
2020年から新しく不動産投資も始めました。
単にキャッシュを有効活用したいという思いもありますし、本業(WEBマーケティングやコンサルティング事業全般)の調子が良い時に、将来のための手堅い投資をしておくというのは、個人の生存戦略として鉄則だと思っています。
ただそれだけじゃなくて、将来的にクライアントさん同士で集まって仕事をしたり、ミーティングや勉強会をしたり、集まってお茶したりできるような場所を作りたいという思いもありまして、その勉強のため(あるいは金融機関様に評価してもらえるような実績作りのため)にチャレンジしているという側面もあります。
このご時世ではあらゆる領域でオンライン化が進んでいて「全部ネットで完結しちゃうよね」という空気も強まっていますが、時代は振り子のようなものなので、いつか必ずオフライン(リアル)で集まることの爆発的な需要も高まっていくと考えられます。
それとは関係なく、人はそもそも仲間と集い交流し協力し合うことで生存してきた生き物ですからね。
不動産の方は今は大規模な融資は引かずに「手持ちのキャッシュでできる範囲で」やっていますが、未曾有の経済危機に伴い融資も降りにくくなっていますので、引き続き小さくコツコツ増やしていければと考えています。
最後に:個人がネット起業する上で大事なこと
PC1台で起業して7年を経て、現状の事業内容やキャッシュポイントを整理してみましたが、7年前に思い描いていたことがちゃんと実現できていたり、逆に当時は想像すらできなかったことが現実になっていたり、あるいはまだ実現できていないこともあったりと本当に様々です。
最後に、名もなき個人がゼロからPC1台でビジネスを実践していくにあたり、大事だと思ったことをいくつか記して締めくくりたいと思います。
最終的には「人」
元々は「一人で自由気ままに、周りに気を使わずに働けたらいいな」と思って飛び込んだオンラインビジネスの世界でしたが、気づけば何人ものビジネスパートナーに囲まれて、支え合いながらビジネスをしています。
最初はブログもコンサルティングも全て1人でやっていましたが、やっぱりそれだといずれ限界が訪れるんですよね。
売上的にもどこかで頭打ちになるし、クライアントへの価値提供という点でも自分一人だとそのうち与えられるものが枯渇していくのは当たり前なわけで。
「一人だと速く行けるけど、みんなとだと遠くへ行ける」
そんな言葉もありますが、1人でも完結できちゃうビジネスだからこそ、色んな強みを持つ仲間と関わることで、更に成功しやすくなったり、更に自分にとって理想的な状況が作れるんだなとひしひしと感じています。
手段にこだわりすぎないほうがいい
例えば「自分はブログをやりたいです」とか「YouTuberになりたいんです」とか、あるいは「SNSで情報発信するのはちょっと…」とか「コンサルをやるのは抵抗があります」と、手段ありきで、何をやりたいか / 何をやりたいくないかを考える人は多いです。
ただ、オンラインビジネスの世界は移り変わりが早いものです。
その中で、成功している人は時流に合わせて最適なポジションへ臨機応変に移り続けていたり、その時その時のトレンドに乗るのが上手かったり、新しいプラットフォームやマネタイズ手法にめちゃくちゃ敏感だったりしますから、今の状況での「これをやりたい」に縛られすぎない方がいいですね。
そもそも、起業をしている以上、1つのキャッシュポイントに依存している状態って極めて危険です。
1つのブログで成果を出したら、その手法を応用させて別ジャンルでブログを立ち上げるとか。あるいはノウハウをコンテンツ化して販売したり、コンサルティングのような無形商材を販売するとか、1つの成功体験を軸にどんどん売り物を増やしていくのがベターですよね。
- まず何かに挑戦して成功体験を作る
- その中で確実にスキルや思考力を高める
- その体験の中で得られたものをコンテンツ化する
というサイクルの繰り返しです。
こんな流れで実践を続けてこれたからこそ、7年間売上が右肩上がりで来れたんだと思っています。
継続は力なり
後は何と言っても「とにかく続けること」、これに尽きます。
副業でオンラインビジネスを始めてから7年間。その間に多くの同業者と出会いましたが、そのほとんどの人が気づけばいなくなっていました。
もちろん自分の意思で違う道を見つけたり、別の事業に軸足を移したりと、ポジティブな理由での戦略的撤退(あるいは勇退)もあるとは思いますが、感覚的には「夢半ばで挫折してしまった」とか「思い通りにいかなくて萎えてしまった」というパターンの人がかなりの割合を占めているのではないかと感じています。
よくコミュニティのメンバーには「やめないだけで大きな差別化」とお伝えしていますが、「とりあえず継続していたら、知らない間にライバルたちが姿を消していた」というのが率直なところです。
それに起業初期に出会った仲間の中には、今でも交流が続いている起業家さんもいますが、やはり7年という月日の重みか、不思議な連帯感で繋がれているなと実感します。
ビジネスに勝ち負けはありませんが「やめない人が勝つ」というのは自信を持ってお伝えできることです。
もちろん結果があまりにも出ない状況が何年も続くようでは、継続する気力も持たないと思うので、しっかり結果にフォーカスして試行錯誤しながら実践をすることはとても大事です。
その上で「やめないこと」を徹底できれば、自ずと最低限の結果(PC1台で普通に生きていけるレベル)には十分に達するんじゃないかと強く確信しています。
ということで、副業でオンラインビジネスを始めて7年が経った今の状況を書き連ねてみましたが、まだまだ道半ばであることは間違いないですし、起業家としての人生はこれからも続いていきます。
いつかこの記事を見返した時の自分がどうなってるのか。ワクワクしながら引き続き、進んでいく所存です。